2023年8月13日日曜日

レディムラサキの女性論

 



品質評価とか、性能検査みたいな概念ですが、一番楽しいのは人物旦。もっと卑俗に言えば「オンナの良し悪し」、、、別にオトコでも今どきはかまいはしないが(^^)



源氏箒木巻

夏の雨の夜、宿直の暇に任せて、ヒカルくんの親友や取り巻き達が女性遍歴体験からの「オンナの良し悪し」を披瀝する、、というかガールハントの手ほどきをする有名なシーン

レディムラサキの女性観を表したものかどうかは知らないが、この長編のヒカルくん女性遍歴譚は大体が、この女性論を下敷きとしている。



早い話が、上から目線的なんだが「中流のオンナが一番」って結論のようです。
パーフェクトな女性はめったにいるものではないが、中流階級(この世界では中流貴族です)の女性に、
個性的ですぐれた者が少なくないというのが経験則らしい
廃屋のような寓居で可憐な女性に出会ったりすると不思議に心引かれる・・・ってこれはそうだ。
美しい心映えは、容姿や階級を凌駕するというのは一般的には普遍的真理なんだろう。

蝸牛庵は「オンナは顔よりも頭のいいのが一番です」・・・ってのが持論ですから、
内館牧子さんも多少立場は違いますが組みしない側に立っているはずだ。



可愛いだけのオンナはすぐに飽きる
優しくて細やかなオンナは、段々に鬱陶しい
教養と知性に富んだ女は、やがて肩が凝ってくる
すがりつく頼りなさなオンナは・・・足が遠のく  



源氏にはこれらの全てのタイプのオンナが登場しますが、あの稀代の悪女らしい弘徽殿の女御の口を借りて、かように喝破するからリアリティがある。




誠に失礼ながら、蝸牛庵と内館さんの見解を合算してシェイクすれば・・・ 

可愛いオンナは、馬鹿でもなれるが
能力のあるオンナは、怖いオンナでないとなれない 


  ・・・ってことかな 
昨今は、可愛いオンナはあちこちに石投げたら当たる位にいますし、能力のありそうなオンナも散見されますが、実のところは「怖いオンナ」じゃなかったみたいって(^^)








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