不慮の事故に遭遇し、弔辞で取り上げもしなければ重版になんかなろうはずがない学術書
彼が読書家だとは聞いていない。
眠り薬がわりに小説は読むようだが、売文右翼系の海坊主の著作がお好きらしい。
故郷の「偉大な」政治家(軍人)の評伝なんだから読んでいるのが当然と言えば当然
毀誉褒貶の激しい御仁だから、幾多の評伝があり評価もさまざま。
しかし、賛美しようが罵倒しようが、この老人の足跡は余りにも大きく、、、「戦前日本の象徴」である事は否定し難い。
岡義武著 山縣有朋(岩波文庫版)
勲功卓絶な赤門の政治学者ですから、文化勲章の栄誉に始まり、、、一流の学者(なんだろうと思います)
著作は、揶揄して言えば「講談政治学」ですから、実に読み易い。
神田伯山ばりにエピソードを面白おかしく散りばめている、、、って事もあるが、事実の意図的な歪曲もなく冷静に淡々と表現が明晰で晦渋衒学のかけらもない
倭國の政治学は大抵に於いて保守的。
法学や歴史学のようにレフトでないと人にあらずみたいなところがない。
ないから、阿諛追従本しか書かない肩書学者もまた人にあらず。
よくしたもので、そんな御用学者は読まずとも腐臭で分かる(^^)
山縣有朋の評伝はいくらもあろうに、、、でも松本清朝の著作(象徴の設計)は読んだのかなあ?
ともあれ良書を選んだものだ。
別に沢山読むよりも、少なくても良書を読めば良い。
ヒトザル一歩先は闇だ。
蓋棺ののち、最後の一冊って、安倍晋三氏も最後の読みさし本が愚書でなくてよかった(^^)
菅義偉も、岡先生の山縣有朋伝だから披露したんだろうか?
案外、岡先生に反応したのでなく山縣有朋だけに反応しただけかも(岡先生のご尊名は多分知らない)
しかし、安倍信者からなんか一言あってもいいとおもうんだがなあ。
日本の近代民主主義への抵抗勢力の首魁だから、取り合せがマズイとでも、、、いまさら(^^)
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