2023年8月23日水曜日

兵隊ヤクザのモデル

 どこの組織でも最初のうちは年次だけで星の数が増える(昇格する)

この段階で昇格しないのは、、、、

組織に反抗的
粗暴、愚昧、
傾向的な思想問題、、、とかなんとか



具体的には


経理班の不正を告発し冤罪の憂き目を見た木谷一等兵

超絶記憶を武器に組織の不条理を追求する東堂二等兵

破天荒に反抗的な大宮貴三郎


山本七平さんの「倭式組織の悪しき典型例としての軍隊組織」は、フィクションの世界での告発(批難)は幾らでも(^^)

しかしこのような例は実際にもかなりあった筈なんだが、、、


支那南方派遣軍に所属した「万年」東一上等兵。

万年はちゃんとした苗字なんだが、態度の悪さと腕力、そして苗字の誤解もあって傍若無人とはこの事、好き放題に軍隊生活を満喫したらしい。

元はと言えば、東京の盛り場に君臨する愚連隊の大頭目。あの安藤昇なんかも傘下にいたというからその辺の将校では皆目歯が立たない(^^)

復員ののちは右翼系の大立者として裏社会では畏怖されたと言われるし、女子プロレスの後援者でもあったとか、、




勝新太郎の当たり役「兵隊ヤクザ」の原作は万年東一が大宮のモデルであり、勝新の相方の田村高廣が演じるインテリ古兵は、作者の有馬頼義、、、と言われるが、さあ如何かなあ(^^)



ともあれ腕力だけの勝新を知恵のある田村がサポートしたから、上手くいったってお話。

神聖喜劇の東堂ははなから知力満々だから決して負けはしないが、闇雲に反抗的な真空地帯の木谷は、哀れ南方の孤島に厄介払い。生きて戻ることはなかったのだろう。



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