お毒見役なる職務があった。「毒味」とも言うが、毒見が正しいと思われる。
毒殺なるテロルと同じくらい古い職務であり、平安時代には薬子とか鬼喰とも称した。
漫画の世界だと、鬼役とか公儀御口唇役とか大仰な役職になる。
パンケーキとかホットケーキなんてあまり趣味な食べ物ではないから、まず口にしないし違いもよく判らない。フライ「パン」の上で焼いたケーキ紛いで暖かいうちをホットケーキ、冷めたらパンケーキ、、と言う事でもなさそうだ。
ケーキレシピ本には、ある種のパンケーキがホットケーキだと書いてました(立ち読みだから、どんな種類かまでは知りません)
蓼食う虫も好き好きだから、パンケーキが大好きでも嫌いでも構わないが、サヴァランの名言が正しいのならば「パンケーキが大好きな政治家が倭国の指導者に相応しい」かどうかわかるってものだ。
しかし、彼の「美味礼讃」を読んでも、優れた政治家に相応しい料理やデザートあるいはかような料理やデザートを好むヒトザルは優れた政治家の素質があるなんて記述はまったく無かったはずだ。
ならば、自分で「鬼役」になるしかない
パンケーキを毒見する
歴史上有名、著名、偉大、悪徳な統治者が映画のセンターを張ることは珍しくはない。
しかし、彼はまだ現職(製作者はこのドキュメンタリー公開時には過去の人になっていると思った?)
少なくともG7の現役リーダーが映画の主役になるという世界初の出来事!
近衞のような貴種は諦めが早いが、成り上がりは何時迄もしがみつくし....改めて気が付いた。
彼は99代目の総理大臣なんだ。
たとえ一日でもいいから、第百代内閣総理大臣と歴史に名をとどめたいって思うんだろうなあ。
新宰相が登場しますと、ヨイショ本や批判書が書店に並びます。今回はたまたま映像になっただけとおもえば、、、味わいには個人差があるし、自分の味覚がいちばん信用できます。