夏炎汗塩味牛舌平目
前衛の尖端を狙う会心の俳句なんだが、困ったことに
どう読むんだったかなあ(^^)
なつほむら...なら普通だが、
なつかぎろひて...も捨てがたい。
定型では五音だが、字余りも破格で許されるし、
導入部としては典雅でインパクトもある。
が、前者ならば真昼の風景だが、後者だと朝焼けの頃
まるで、世界が変わる。
次は、
アセシオアジ....なんとも散文的で居心地が悪い。
カンエン(ノ)アジならまだましか
ちなみに、牛は二句目に属すると解釈すれば
カンエンアジギュウ
真夏向きの塩味の効いた...一体どんな料理かな?
三句目ですが、
シタヒラメ
タン・ヒラメ のどっちにしようか。
作者が作品をこう読んで欲しいなんて読者に阿るのは考えものだし、勝手に一人歩きをさせる方が世界は豊穣に広がる。
しかし、出来はあまり良くない。
昭和の前衛歌人、塚本邦雄先生の作だと...
血統書附紀州犬牡進呈葵荘十二階四夷安代
新聞の三行広告であっても、一転短歌となる
さすがに昭和の藤原定家!
最初の歌集「水葬物語」には
当方は二十五、銃器ブローカー、秘書求む。―桃色の踵の
名歌の誉れ高く仮名交じりに多少親切ですが、後年であればきっと...
当方廿伍銃器仲買人求秘書桃色踵
最後の桃色踵が....実に官能的です。
アタシもそれに倣ったが、遥かに及ばない。
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