Spring has come !
だもんなあ(^^)
詩歌集の春部に登場するのは、このような順番です。
さくらばかりじゃつまらないのだが....
うめは、視覚よりも嗅覚で夜香梅を至高とする。
すみれは、ちんまり可憐だから、俳句の世界の方が似合う
山路きて なにやらゆかし 相撲花(菫の副題)
ももは、花より実だ!邪気を払う呪術的な存在。
春の苑 紅匂う 桃の華.....大伴家持の艶麗無比な絶唱
この一首だけ有ればあとはいらない。
とかなんとか、やっぱりさくらに若かずだ(^^)
一体勅撰集にいかほどのさくらの歌があるのだろう?
素直に詠っては芸がない。
ヒネリのきついが端麗な歌を選ぶに.....
木々のこころ 花ちかからし
きのうけふ
世はうす曇り 春雨の降る(玉葉集 永福門院)
春上部ですが、詞書が「はなのうたよみはべる中に」
ですから、主題はさくら。春雨は開花の先触れ。
朧くまったるい風情も春なればこそ
夕暮れや
嵐に花は
飛ぶ鳥のあすかみゆきのあとのふるさと
(伏見院 故郷落花)
これでもか!って縁語掛詞を駆使して実景とも幻影とも分かち難くギリギリのところに佇む硝子細工の世界
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