公設貸本屋さんの予約待ち行列が、なんと350人を越えています。
アタシの予約貸出時点では百人以下。それでも十ヶ月待たされましたから、、、三年も待ち続けるのかしら?
まるで通い小町の深草少将だわ(^^)
前にも書きましたが、歴史小説と推理小説の融合が評価され直木賞まで受賞したのでしょうが、メロンが葡萄程生るように掛け合わせたものの「葡萄がメロン程収穫」出来たって感じ、、、つまりGMOとして成功したとは思い難い。
センターは荒木村重です。ディテクティブ役は黒田如水、、、狂言回しというか影の主役
ミステリーとは「謎解き」なんだが、この主題ならば最大の謎は「村重謀反の理由」である。
荒木村重は北摂の名族(今に地名を伝えますからそうに違いない)池田家の被官から所謂下剋上
多くの摂津の名家(有馬氏、伊丹氏、瓦林氏ほか)を平らげて摂津一円に勢力を張った。
信長の家臣としては、状元、傍眼、探花には届かないが、まあ入賞組の幹部クラス
何が不満か諸説芬々。
けだしこの辺りがミステリーなもんだから村重は小説素材として多く取り上げられている。
だから歴史小説でなくミステリーものに仕立て上げたのはアイデアかも?
謀叛の果て有岡城に籠城すること一年、、、忍耐と緊張の一年には人心荒廃やらいろんな事が起きます。戦場ではアレコレ人は死にますから変に殺人事件仕立てにしなくとも波瀾万丈、それだけで面白い小説になります。
まあ「アイデア」と言ったのは書籍の中で売れるのは「ミステリー」くらいですからマーケティングの勝利だったのですよ。
素晴らしい歴史小説にまでなる筈が惜しまれます。
まるであの「罪と罰」を倒叙型殺人事件小説だとセールスするようなもの。
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