王朝和歌の世界は、煎じつめれば「季と戀」をあれこれと、、、、こねくりまわし
かかるが故に欲張りな王手飛車取りみたいな超絶技巧の散りばめに如くはものはない。
そろそろ木枯らしの吹くころ。
北寄りのやや強い風、、、冬到来を告げる風
英語の世界ならば、Winter Wind じゃあんまりだからって、 Drying outTrees、、、はなんとも(^^)
ネイティブは本当にこんないい方するのかなあ?
木枯らしでも構わないが「凩」という国字の方がなにやらゆかしいものの、和歌の表記としては、、、
だいたいにおいて掛け言葉らしく仮名で書くものであり、こがらし(木枯らし・焦がらし)が月並み技巧ながら.....
恋情なりと冬景色の二重構造が文字数以上の広辺な世界を作り上げる。
しかし、手垢の付いたテクニックですから観衆を唸らせるには、、、、
消え侘びぬ
うつろふひとのあき(秋・飽き)の色に
身をこがらしの森の下草(新古今 定家)
言の葉も
我が身しぐれの袖の上に
誰をしのぶの杜のこがらし(續拾遺 順徳院)
前者は千五百番歌合屈指の恋歌
後者の續拾遺和歌集は後醍醐帝の祖父である亀山院の命による勅撰集。
どちらも恋部の和歌ですが、冬部に収録しても苦しゅうない。晩秋から初冬の景色。
恋の風景としては御約束とおりの哀しい結末
この手の和歌での定番の字句をおりこんだつづれ織技巧の極地
楽曲としてももう少しイメージ素材になるとおもうのですが、有名どころはこれくらい
ポップス界は、、、まるで知らない。
先ず頭に浮かぶのはこの曲くらいかなあ
0 件のコメント:
コメントを投稿