ミステリーのひとつのジャンル。
自身が猟犬のように這いずり回り事件の真相に迫るわけではない。アームチェアに座ったまま推論だけで事件を解決するフレームの作品。
椅子に座って煙草を吸いながら、、、くらいはともかくとしても、その究極のスタイルは「ベッドディテクティブ」
赤門大学法医学教室の神津恭介は急性虫垂炎で入院を余儀なくされ、、、クビから上はどこも悪くないわけですから無聊のまま「義経=成吉思汗」伝説の謎解きを始める。
しかし、謎に迫る、、、というが、この説自体が英雄不滅伝説の系譜に繋がる妄想ものだし、大正期に大陸侵攻を合理化する参謀本部の陰謀が火に油をかけたようなもの。いくら安物の小説とは言え素材としてはあんまり感心しない(まあお手軽な読み物として推奨しない訳ではない)
むしろこのタイプならば古典的な傑作はこれ!
しかし逆にあんまりお勧めしない(^^)
イングランド史に相当な知識がないととてもついてけません(アタシはこのミステリーを読む為にモロアの英国史を精読しました)
先ず持ってタイトルが、実に形而上学的です。
ほかにも、リンカーンライムシリーズとか有りますが少しテイストが違う。
で本論は「黒牢城」
荒木村重により土牢に閉じ込められた黒田如水が名探偵をやるっておはなし。
囚人が安楽椅子探偵をやる、、、新機軸。実はそうでもない。
かのレクターハンニバルが既に囚人探偵をやってました。
この「ベスト小説」とやら直木賞も受賞しましたが、年間ベストでしかないレベルの作品です。
図書館の待ち行列に十ヶ月並びましたが、、、その甲斐あってと言いたいが、オムニバス形式の連載長編ですが、途中で飽きてきた。
でもまあ、、、収穫はありましたよ(^^)
荒木村重の立て籠った城郭は有岡城といいます。
JR伊丹駅のすぐ近くに遺構らしきものがありますが
西洋的に伊丹郷全体を包み込む城壁だったらしい。
英文タイトルもついてますが、、、
Ariana Citadel case
まさかこれが海外で売れると思った訳でもなかろうが、、、こんなお城を表す単語があるんだ。
Castle .....と何が違う?
全く解らない。
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