2023年8月31日木曜日

知らなかった

 素材は二つ


去年の七月の社内会議の社長発言が今頃メディアに流れ出した事
とある芸能事務所の悍ましい事件に対する報告書の中身の事


この保険会社の最終的権力はHDの社長にあるはずだが、たしか経済同友会の代表幹事。
側聞では「俺は知らなかったんだから責任の取りようが無いだろう」と嘯き居直りを決め込んでいるらしいが、、

知らなきゃ最終的なトップは免責って、、、こんな論理が罷り通るならば、アタシだって現役時代の最後の何年間は毎晩心穏やかに寝れたんだがなあ。
トップの仕事は責任を取る事だと叩き込まれていたアタシだけが損したんだろうかなあ

あんだけ世間を騒がせた以上、誰かの生首を差し出す必要があるから、、、ってあざといリークだろうって誰でも思うだろうし、そもそも諸悪の原点である「アジャスターレス」を推進のは誰なんだ!



しおらしく顔出し謝罪をしたのはいつだっけ?

あの「謝罪」程度を褒めそやす向きがあったから唖然とする。

知らなかったって、、、やっぱり嘘....とまでは言わない。知る努力をすべき立場ならばその責任から逃げ出した事は確かだ。普通はこれを「不作為の犯罪」という。


被害者は「少なくとも数百人」には驚愕。

この事務所からデヴューしたタレントの数は知らないが、身を差し出す事と売れっ子になる事は比例するらしいから、、、アタシはテレビは見ないからさておき、可哀想にそんな眼で見られるだろうし、悍ましくてとても見ていられないと思うけど



この加害者の葬儀で弔辞を読んだ(代理朗読だったかな?)元宰相がいた。



どんな内容かは、、、、

2023年8月30日水曜日

ワールドカップバスケット

 よく健闘したと思いますが、世界の壁は高くて分厚い。



多少蘊蓄っぽく語れば、3Pが採用されて以降プレイのスタイルは大きく変わった。

フットボールでもタッチダウン(トライ)とキックの点数配分は永遠の論争のネタ。

しかし、バスケットは成功確率から導き出しただけのこと。3Pがなかった時代はポストプレイが花形。長身のセンターがゴール下で仁王立ちしていたが、いまや俊敏なガードの時代。


3Pを成功させないためにはディフェンスラインを上げるしかないが、あげればゴール下に隙が出来る。


豪州のディフェンスラインは高くて厚い。中に入れないから外から打つ、、、が苦し紛れのシュートは成功率は高くない。


毎度のように消音にして(騒がしくて的はずれな実況を聞きたくないもんで)観戦したが、、、、

あと一試合は観ることが出来るが、更にあと何試合か見てみたい。


無いものねだりは見苦しいが、、、八村塁がいたらなあ



日本メディアが編集したハイライト版は(まあ気持ちはわかりますが偏向しています)試合経過の実相を伝えていないもんで、、、真実から目を背けないためにも。

そんな日本メディアの態度は贔屓の横倒し

呉越同舟

 



百家争鳴の時代
素晴らしい教説も賛同者がいてのこと。
説得し賛同させるには修辞学の知識が欠かせない。
巧みな比喩こそその最たるもの。




呉越同舟とは、利害は怨讐を超えるの比喩であるが、
実態はそんな生易しいものではない。

春秋時代
呉国と越国は代々血で血を洗う諍いを繰り返して来た不倶戴天の仇同士
利害が一致なんてあり得ないが、韓非によればありえたらしい。


圧倒的劣勢に立った呉国
呉国のある重臣が、密かに越国の大臣に密書を送る。
曰く

狡兎死して良狗烹らる

今では史記の韓信伝で有名な成句だが、斯様な比喩は中華の伝統
呉国はこのままでは滅亡する。
滅亡すれば貴臣は不要となり駆逐されるは必定
我が身の為と思って俺を助けてくれ
なんとも己達の利害の為にはなんでもあり(^^)
国益よりも私益(保身) が大事
相手の保身を教唆しつつ自分を守る狡猾さ
事実どう君主を騙くらかした知りませんが、首皮一枚で呉国は助かります。

後日談に
最終的には後年越国の勾践王の代に呉国は滅亡
勲功多大な謀臣范蠡は、さっさと辞表を書いて夜逃げ同然に逃亡します。

曰く「上司と部下、労苦は分かち合えても歓楽は....」
名を陶朱公と変えて大商人になり、天寿をまっとうしたとされます。
多額の褒賞をもらっても、一族郎党獄門晒し首じゃ割りが合わない。


まあ分かりやすい話で、東シナ海に波風が立てば、海自に予算が回る。
893が跋扈すれば、オマワリが蔓延る。
敵対勢力は適当に転がしておくのが、飯の種(^^)
正義感に駆られて闇雲に粉骨砕身努力なんかしないのが、世渡り上手ってもんです。

2023年8月29日火曜日

麻布六本木

 



歴史的にも地理的にも、六本木は麻布の一部です。

だから、警察も税務署もネーミングは「麻布」
しかし、実際的にはイメージはかなり別物


倭國随一の万能人あるいは普遍人である平賀源内の事をネタにしようとして、、、リサーチする事が多過ぎるし、不得手な分野ばかりだし、いつになるやら(^^)



ねなしぐさ(根南志具佐)


彼の戯作本ですが、かなり引用と洒落諧謔がキツい抱腹絶倒本

宝暦年間の滑稽本の類だから、古語辞典が無くても意味はわかるはずだが、、、




御弟素戔嗚尊、御性質甚だキャンにてましませば、何事も麻布にて、様々道楽をなしたまう.....



何事も麻布って?


一体何のシャレだか皆目解らないし、古語辞典じゃ歯が立たない。

麻布と書いてはいるが、六本木のことのようだ。

六本木の地名の由来は諸説芬々。

あたりに「六本の木」があったらしいが、どこやらよく解らず「気が知れず」の洒落だとか(^^)


ならば、界隈に「木」に由来する大名屋敷が六つあったから六本木なる説は成り立たないことになるのだが、また「気がしれない」の洒落の異説に曰く


麻布六本木は、

青山

赤坂

白金

目黒、、、と風水思想からの四つの方角に比定した色に因む地名に取り巻かれているが、仏教でいう五色のひとつである「黄色」がない。つまり「気が知れない」



なにが正しいか?なんて今更よく解らない。

何事も麻布六本木だなあ(^^)、、なんて言われたら「気がしれない性格」だと言われているってことなのですよ。






2023年8月28日月曜日

アイヒマンの火葬

 


またぞろ、この季節になるとナチスものというかホロコースト素材の作品が、、、、
本当にしつっこいなあ。資金の出し手は想像できますが、なんだかんだと視点を変えては.....



鑑賞の予定はなく、たまたまシネコンのポスターをみての妄想



アブラハムの神は火葬がお嫌いらしい。

その呪縛の厳しさは、イスラム、ユダヤ、キリストの順番であり、最後の宗派はかなり寛容になってきた。

しかし、アタシがイスラエルや中近東で仮にも客死すれば、、、火葬してもらえず、異国の地で土葬か大枚うん百万の航空貨物費用を払うかと、、、言われれば悩むだろう。


アルゼンチンの主権侵害ながらイスラエルまで拉致され裁判で死刑となったアイヒマンは火葬。

ニュールンベルグ裁判や東京裁判の死刑犯も火葬。骨砂は海上投棄、、、よく言えば散骨(という事は最近知った)

ビンラディンも「水葬」だった。

イスラム社会で凄まじい抗議になるかと思ったが、さしたる事はなかった、、、たまたま?

なんにせよ、死ねば恩讐を越えてって事ではないし、死体を遺族に下げ渡すこともしないのが西洋流儀、、、だが、人の情けを知らない人非人どもが、、、



宗教的な禁忌に対しては寛容であるべきなんだろうが、郷としての慣習もある。

イスラム教徒は日本では死ねない、、、なんて騒ぐなよ。来日する前からわかっている事なんだし、永住権交付条件に遺体の帰国費用を供託してくれれば優遇するとか

イスラム教徒の為の土葬墓所建設の動きがあるが、アタシは賛成しかねる。

イスラム教徒でなくても土葬を希望する御仁がいるだろう。どうせなら宗派に関係なく対処するのなら一定の許容範囲で反対はしない。

条例で土葬を禁じながらイスラム教徒だけの例外措置を認める事は平等原則に反するって、、、誰もが言わないのかなあ?


ちなみに、倭國の土葬率は‰を更に一桁下回るが、まだしぶとく生きながらえている。





2023年8月27日日曜日

夏の終わりに、、、グルメ

 



時雨が冬の季語だと言うくらいは知っているが、
村雨は、秋と思いきや夏の季語らしい。

あの寂蓮法師の百人一首収録の名歌...

槇の葉の上の村雨の跡がまだ乾かないのに


.....霧たちのぼる秋の夕暮れ

って言うが、和歌と俳句では季節感が違うらしい。
でも融通無碍だから、

秋時雨
村雨の秋

なんて言い回しでなんとでもなる(^^)



九月ともなれば、さすがに秋の装いのはずなんだが、
過度の飲水は夏太りの原因だといわれて我慢したのは
遠い昔で、今や、こまめに水分補給だって


夏痩せ解消に、渇ききった体に潤沢なエネルギーを!

差し当たり回転寿司なんか、、、
これが「秋渇き」といわれる季語のいわれだが、昨今は、夏痩せ、秋太りもどことなく違和感。



秋渇き覚えで秋を過ごしけり 

秋渇きやはらかく乗る体重計


作者には失礼ながら、さほどの句でもない。
貶すなら、お前が作ってみろ!と言われますから
腰折れを、、、、

秋渇かず
お菊哀しや 皿九枚







2023年8月26日土曜日

スカーレットのキモチ

 驕慢とは彼女の為の言葉。

誰もがアタシを崇拝し、靡くのが当たり前
しかし、勝手一人想いのアシュレーに振られ、当てつけにハミルトンと電撃結婚。

愛してもいない結婚だから早々に死別しても哀しくもなんとも、、、、しかし勇敢な戦傷死ならまだしも戦いの前の病死。
銃後の寡婦としても肩身が狭い、、、なんて身勝手なことしか考えないのは、けだし彼女らしい。
でも、南北戦争では未曾有の人的被害が発生し(20世紀以降の累積戦死者数をまだ上回ります)病死も決して「珍しく」はなかったようです。



一般的に戦争に於いては、華々しく散兵戦で花と散るよりも、病死や(これは倭國固有だが)餓死の方が

遥かに多かった。

あちこちに色んな数字が溢れていますが、文責あきらかでないので、加藤陽子先生の著作からの勝手引用。


日中戦争以降敗戦までの軍人軍属の死者数は230万

推計だが、その六割が広義の餓死

さらに岩手県だけが公表している年次別死者数


日米開戦以降の1942年 1200人

1943年 2600人

1944年 8700人

1945年(0815迄)13000人

それ以降 3000人


サイパン陥落が1944年7月(東條内閣崩壊)

加藤先生はサイパン陥落がかの戦争の分水嶺であり、絶対国防圏が破られた事で東條英機も退陣に追い込まれたと断じます。


凄惨な餓島の戦いや、無惨なミッドウェイ海戦はアクション映画の素材でしかないし、東條内閣はよく戦ったというか、爪先に火を灯す様にして蓄えた国力の根こそぎ食い散らかして退散。

言ってみれば、白旗を挙げる最後のチャンスだったのがこの時。ヒロシマナガサキが白旗のトリガーではなく、冷静な判断ならばこの時が無条件降伏をするときだった。

岩手県の統計から推論すれば、人的被害の八割程度サイパン陥落以降ですから、、申し訳ない言い方をすれば犬死とも無駄死だったということ。



ところがねえ、、、囲碁将棋ならば投了の形に拘るのは解らんでもないし、政略的には「一撃講和論」というのだが、起死回生のカウンターパンチを決めてから、、、、実際は、後はズルズル。


ポスト東條の組閣の経緯や内閣のガバナンスをみても

とてもじゃないが、講和とか戦争なんて大事業がやれるようなていたらくではなかった。

グダグダ言わずに、米内光政に任せれば、、、あるいは帝が鈴木貫太郎の指名を明言すれば良かっただろうか?





2023年8月25日金曜日

敗者復活戦

 天邪鬼の口からはこんな言葉はでないのだが、、、




当然誰かが気づくのだろうが、今時点確認が出来ない。

アタシが一番乗りかな(^^)

2012年リリースのアルバム「常夜燈」より


間違わないで下さい。「東北」ではなくて倒木です。



中立法

 




日中15年戦争と呼ぶ向きもあるが、これは左翼偏向史観。
常識的には昭和12年の盧溝橋事件からカウントする。
当時の言い方は支那「事変」
お互いに宣戦布告をしない戦争ではない単なる紛争、、、、というにはあまりなスケール

どうして「戦争」ではないのか?

不戦条約原締結国として「戦争」をするのは如何なものか、、、なんて国際法の信義を尊重したのは明治政府のはなし。

真の理由は「経済実利」だったと加藤陽子先生は仰います。


当時のアメリカンには「中立法」なる、、、戦争当事国に対する経済制裁法が存在した。


・武器輸出の禁止

・民生物資の輸出制限

・金融取引の制限


蒋介石政権のお家の事情はさておき、帝国としては、実に困ったことになる。

石油が入ってこないわ、NYの金融市場から締め出されるわ、、、、国がにわかに立ちいかなくなる。


アメリカンとしても、アメリカ国民が紛争に巻き込まれない為の「手段方策」という位置付けですから、特段経済制裁をやりたい訳でもないが戦争を抑止する為に経済力を活用するって当時的には巧妙、、、とかなんとかあって、奇妙な「戦争」が1942年の12月迄続いたわけです。


戦後、、、いやいまでもアメリカがクシャミをすれば倭國は風邪を引く。

従属国意識が抜けないのだが、別に戦後に始まったことではない。

戦前からアメリカンに経済的には隷属していたわけ。

そんな有様を打開しようと色々苦心惨憺備蓄やらに努めたが、基本的な国力の差は如何ともし難く、爪に火を灯すように頑張っても一年とか一年半

実際の戦局もそんなものだった。

そんな事は常識として分かっているエリート達がどうして事を構えたのかねえ?



今につながる悪しき精神主義

百発百中の一門は百発一中の百門に打ち勝つ、、、科学的合理性でもって完勝したはずの連合艦隊ですらこうだもん。

高射砲製造工場を視察した際の東條の訓示

B29を撃ち落とすのは大砲ではなく精神力だ(^^)


笑っちゃいけない

よく似たリーダーが令和の世にも沢山います


.....


加藤陽子先生の学恩に感謝し、ご近影を、、、

なんですが、桜蔭から赤門というエリート女子の知性溢れる御写真は恐れ多いので、同姓同名のチェリストの清楚な写真をお借りしてきました。

2023年8月24日木曜日

Liberté, Égalité, Fraternité

 アクサンペジュが上手くタイプイン出来ないのだが、

それにそもそもフランス語以外の語学には堪能なんだけど(^^)

歴史的に優れて意義のある概念だから、敢えてオリジナルのフランス語で、、、


この三つの標語は「三位一体」として第三共和制以降のフランス国の公式標語であり、起源は大革命にさかのぼる。

最初から三位一体であったのでなく、革命の進化(深化)に連れて思想的に洗練されて来た。

無論、万人が満足するに至るまで実現はしていないが、その方向性に於いて未だに今日性をもっている。


自由・平等、、、までは訳語に齟齬がないのだが、最後が諸説芬々


博愛(アタシは学校でこう教えられた)

友愛(鳩山由紀夫の用例だが最も一般的でもある)

同胞愛(以下はあまり使われない)

兄弟愛

慈善

団結

連帯(アタシならば、この意訳語を使いたい)


異論がないのは、それぞれにトリコロールカラーが比定され、🟦 🤍 🟥 の順である。



自由は「天から付与された最上位の権利」であるが、他者を害しない事を限界とする(当たり前だが自由と言えばなんでも許される訳ではない)

最上位だと革命の闘士が考えたのは、それだけ当時の社会が不自由であったという事だ。


自由のある意味で対比概念が「平等」

一般的には「法の下の平等」を意味し、、、かと言って財産的に不平等を一律に容認するもので無い。

自由主義的に競えば、結果は不平等になるのはわかり切った事。

しかし、理念として「自由と平等」の両立をめざすには、、、それが「連帯」というバランス感覚


自由に振る舞うこと、平等を主張する事は我々の天賦の権利である。

しかし二律背反なんだからこの調和をとるという難しいアート、、、それが、Fraternite

我々に「連帯あるいは互助の義務」を課しており、それを全うせよ

一人はみんなの為に!

みんなは一人の為に!


つくづく理性の時代のオピニオンリーダー達は偉大だった。

残念ながら未だに実現には程遠い。

思い起こせば「駒瓢箪」で当時の世界第二の経済大国の宰相となった二世御曹司の某氏


目指すべきは「友愛」


今でも覚えていますが、世間的にはどっちらけ(^^)

女学生でも顔を赤らめる手垢の付いた美辞を舌足らずに口走り、、、恥ずかしいとかなんとか間違ったイメージを植え付ける前に言葉をつくして近代民主主義の理念に始まりちゃんと丁寧に説明をすればよかったのですよ、

でも、今の格差社会の惨状を目の当たりにすれば、政権の柱に据える事はマトを得ていた、、、筈なんだがなあ。


頭は悪くないが知恵のない典型例

アタシの駄文程度を多少ご綺麗にわかりやすくすれば、世間の支持も得て、惨めなまでに野垂れ死する事はなかった。

言葉の使い方に思慮がなさすぎる

別に金持ちの御曹司政治家がどうなろうと知った事ではないが、累々たるしかばねは無辜の民草だ。

彼の罪禍、、、万死に値するとまで言えば言葉が過ぎるかな?


2023年8月23日水曜日

兵隊ヤクザのモデル

 どこの組織でも最初のうちは年次だけで星の数が増える(昇格する)

この段階で昇格しないのは、、、、

組織に反抗的
粗暴、愚昧、
傾向的な思想問題、、、とかなんとか



具体的には


経理班の不正を告発し冤罪の憂き目を見た木谷一等兵

超絶記憶を武器に組織の不条理を追求する東堂二等兵

破天荒に反抗的な大宮貴三郎


山本七平さんの「倭式組織の悪しき典型例としての軍隊組織」は、フィクションの世界での告発(批難)は幾らでも(^^)

しかしこのような例は実際にもかなりあった筈なんだが、、、


支那南方派遣軍に所属した「万年」東一上等兵。

万年はちゃんとした苗字なんだが、態度の悪さと腕力、そして苗字の誤解もあって傍若無人とはこの事、好き放題に軍隊生活を満喫したらしい。

元はと言えば、東京の盛り場に君臨する愚連隊の大頭目。あの安藤昇なんかも傘下にいたというからその辺の将校では皆目歯が立たない(^^)

復員ののちは右翼系の大立者として裏社会では畏怖されたと言われるし、女子プロレスの後援者でもあったとか、、




勝新太郎の当たり役「兵隊ヤクザ」の原作は万年東一が大宮のモデルであり、勝新の相方の田村高廣が演じるインテリ古兵は、作者の有馬頼義、、、と言われるが、さあ如何かなあ(^^)



ともあれ腕力だけの勝新を知恵のある田村がサポートしたから、上手くいったってお話。

神聖喜劇の東堂ははなから知力満々だから決して負けはしないが、闇雲に反抗的な真空地帯の木谷は、哀れ南方の孤島に厄介払い。生きて戻ることはなかったのだろう。



2023年8月22日火曜日

異名の国会議員

 畢生の秀句表現の一首をして、その雅称が歴史に残る。これ歌人の誉れ、、、なんだが、理由は知らないが女性に限られる。


若草の宮内卿

沖の石の讃岐、、、とか






なもんで、暑さ凌ぎの頭のトレーニングをやってみた。
自民党所属の女性国会議員の数なんだが、、、まったく知らないお名前もあり、、、こんなにいたのか!

と言っても、男女比からすれば女性比率は12%内外。世界のトレンドは性的マイノリティ比率を競うさまなんだから、、、、かなり遅れています。

以下順番に他意はない


ジェンダー朋美
肉食早苗
愚か者珠代
模試一(番)さつき

路チュー侑子

ドリル優子

ブライダルまさこ

子連れ視察るい

八紘(一宇)じゅん子

セクハラ聖子

醜聞王絵理子

(低)生産性水脈



段々と馬鹿馬鹿しく、、、もうやめたわ

真っ当な言動で「オンナ」あげて欲しいねえ(^^)

でも、悪名、虚名も人気の裏側と思えば、異名のつけようのない後のメスザル議員は何をやってんだろう?


カバー写真は公党のウェブサイトからお借りしましたが、、、「養老」院で余生をおくっているとの声が聞こえそうな、、、某大理事長の真理子さま似の方とか、、、、


2023年8月21日月曜日

象徴の設計

 清朝版(象徴の設計)は、評伝というよりも歴史の部分描写というべきか。



岡義武教授同様にタイトルに「象徴」が使われている。刊行されたのは岡教授の著作が先行するから、清張がなんらのインスパイアを受けたかもしれない。しかし、語義の使い方に相当な差がある。

岡先生は「戦前日本それ自体のシンボル」、、、つまり山縣有朋が戦前政治の巨魁だと断じている。

他方、清張もそれを否定するものでは無いが、むしろ「天皇一神教なる国体」の堅持のためのさまざまな暴力装置構築のための企画及び基本設計更には詳細設計までを手がけたのが山縣有朋だと喝破する。


明治憲法も、かなり不徹底な立憲君主体制憲法ではあるが、良識と自制心があればある程度のデモクラシーが成立する事を歴史は教えてくれた、、、当時の最先端のワイマール憲法がナチスヒトラーの生みの親であるように。


明治憲法が「統帥権」の暴走により機能不全に陥ったのは、ひとえにその遠因が、山縣有朋があれこれ腐心した「軍人勅諭」にある、、、ってそうかも。

軍隊を権力基盤とする山縣有朋にとって軍の叛乱はあってはならない事だし、その対極にある人民の反抗もまた然り。上意に盲目的に従い不逞分子を鎮圧するハードとソフトの力こそが最重要事項。





2023年8月20日日曜日

秋の気分

 


和歌集の夏部の巻軸には、六月祓の和歌と相場が決まっています。

今の季節感では旧暦の夏の終わりが朱夏の始まりみたい、、、

暑さ寒さも彼岸までって誰がいいだした。
まだまだ暑いというか、、これからまだまだ暑くなるよ(^^)


秋の気配は「風」が運んでくる
古今和歌集秋部の軸頭歌

秋来ぬと
眼にはさやかに見えねども
風の音にぞ 驚かれぬる(藤原敏行)


敏行は九世紀後半の下級貴族だが、歌人として名を馳せた。

先駆けは「眼より耳だよ」というのが、この時代の美學です。

最近は知らないが、教科書収録の定番和歌だった。



アタシとしては月並和歌なもんで、、、狂言綺語ではなくたおやかな一首をご披露(教科書に採用されないと思う)


この寝ぬる朝けのかぜの

少女子が

袖ふる山に 秋やきぬらむ


一見万葉歌謡を思わせますが、構えがゆったりと大きくて、、、スメラミコト風です

後鳥羽院の目に映る「初秋のこころ」