2020年10月31日土曜日

竈門炭次郎は廃刀令には負けない!

 



廃刀令とは俗称。正確には太政官布告第38号。

大礼服や軍人や警察官吏等が制服着用時以外の帯刀は禁止され、違反時にはその刀剣は没収されます。

しかし、所有や保持まで禁止するものではない。

竈門くんは鬼殺隊の制服を着用していますが、この組織構成員が「等」に該当するかどうかは定かではないが、私設の警察組織として黙認されていたのでしょう。因みに鬼はヒトではないから、斬首しても殺人罪には問われない。



明治の年表を眺めるに、なんともスピード感のある改革が矢継ぎ早に行われたものだ。西洋列強が二百年かけた近代化を僅か二十年あまりでやり遂げてしまった。

反作用もそれなりだが、、、まあ世界史の奇跡!

明治の改革について箸の上げ下ろしまで因縁をつける種族(未だに華夷秩序の呪縛下)の存在は知っているが、相手にする気はない。犬が吠えても歴史は進むんですよ。

近代化の要諦というか、スローガンは、

富国強兵

殖産興業

まずもって国の背骨はすべての国民...武士階級だけが、国事と軍事の独占する事からの脱却。

流れとしては...

版籍奉還

廃藩置県

秩禄処分

徴兵令

廃刀令

以上により、武家は全ての特権がはぎ取られ、残ったのは昔の身分の気位だけ。

それも一連の不兵士族の暴発の鎮圧で幕。

無様に生恥を晒す武士が新しい御代で家名を存続し身を立てるには....

学費の要らない軍人養成学校に行く

予備門から帝大へ、末は博士が大臣を目指す

賤商の汚名を物ともせず、三菱か三井の丁稚になる

鬼殺隊に参加してもいいがかなりリスクが高いし、報われるお仕事でもない。原作の鬼は吸血鬼紛いだが、古来鬼とは政権にまつろわず虐げられた民のルサンチマンが具現化したおどろおどろしい存在。炭治郎が活躍したのは大正期。不兵士族のなれのはての鬼だっていただろうなあ。


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