フィギア・フォー・レッグロックを武器に白覆面の大魔王の異名をもつレジェンド。
この業界には珍しいインテリだし、安酒場の用心棒にまで身を落とさず、愚直品行方正を絵に描いたように人生を楽しみ自宅のベッドの上で家族に囲まれ天寿を全う。
リングネームの「デストロイヤー」も駆逐艦だと思えば得心もする。弱い犬ほどよく吠えるし、大言壮語する奴は弱いのが相場。
クルーザー(巡洋艦)やバトルシップ(戦艦)と言わないのが、身のわきまえかしら?
あるいは体格や身体能力からして鈍重な大型艦ではないという誇りかも.....とかなんとか。
しかし、この刑事ドラマに相応しいタイトルかと言われれば....
Stray Dog というから黒澤の「野良犬」へのオマージュ
だと興行サイトが勝手解釈をしただけのようで、オリジナルタイトルは「駆逐艦」
しかし、昨今は珍しい名訳!....ながら実に紛らわしい。黒澤の方は冒頭シーンに目をギラつかせた野良犬が登場しますが、こちらの日系女性監督はエンディングに同じようなシーンをもってきた。
黒澤作品は追う刑事、追われる容疑者ともに「野良犬」だと解釈できますが、こちらの方はイヌは一匹だけ(あまり詳しく書けないのは結末バラシはマナー違反だもん)
輝く美貌を封印した壮絶な演技は、セロン様だけと思いきや....残念ながら賞レースでは高い評価ながらあまりにも激戦区だった。ローバジェットですから、バイプレーヤーがあまり印象的ではなく、映画作品としては多少見劣りしたのが敗因。
本来ならば、日本公開は見送りだったと思われますが、幸か不幸かコロナ禍でスクリーンに空きがでて陽の目をみた。
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