2020年10月5日月曜日

南方車站的聚會

 


デープサウスな停車場で会いましょう...


海外公開版の「鵞鳥湖の夜」も悪くはないが、本国公開タイトルの方がヌーボーロマン的だ。

もっとも前者が素晴らしいのは漢字の持つ表意力であって、

The Wild Goose Lake ....だと、マダーグースみたいな寓話に聞こえる。無論、アタシは正字で書いたが、チャイの観客は簡体文字だから、感じ入るかどうかは分からない。

探したが、鵞鳥湖なる地名は見当たらない。

中国南部の未開発地帯のリゾートみたいだが、水浴嬢なるセクシャルワーカーやら半グレが横行する下賤野鄙な世界。登場するのは須く下層民で、893もどきか公安関係者だけ。十数億のチャイの民の大多数は、このダウンクラスなんだから、けだしリアル現実な中国のいま。

すぐれてフィルムノワール的です。

凶暴、虚無、頽廃、悲観的....しかし、製作倫理コードの限界を超えかねないコンテンツだと政府の許可が下りるわけでないので、すこしだけハッピーミニエンドで、破滅性を和らいでいる。

あえてストーリーには触れないが、ハードボイルド的な映画は筋が錯乱し言葉になりにくいのよ。

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