2022年4月10日日曜日

桃源郷 あら川の桃 インフレ

 ユートピアはトーマスモアの著作に由来する事は社会常識のレベルだが、陶淵明の「桃花源記」から桃源郷なる言葉が、、、なんてなのは多少マニアックらしいよ。


しかし、ユートピアと桃源郷は似て非なる、、、どころか全く別次元の世界だと学者先生はおっしゃる。

ユートピアは実現に向けて邁進すべき地上の楽土なんだが、シャカリキになればなるほどディストピアが生まれ民草は塗炭の苦しみを味わう、、、事を歴史は教えてくれてます。

他方の桃源郷

孟子の説く小国寡民論も似てますが、老荘思想の観念的な内心の結実であり、政治や統治のイシューたり得ない。

無為自然の内面的な境地だと思えばいいし、陶淵明とトーマスモアのスタイルの違いからしてもそう思われます。



一面の紅匂う桃畑界隈を桃源郷と呼ぶのは勝手だし、我が寒村陋屋界隈にもあります。

この辺りの桃は高級ブランドであり、法外なお値段でデパ地下や千疋屋さんに並びます。

長年の農家の苦労が身を結んだのですが、、、


あら川の桃、、、一体だれが買うのかなあ?


一番美味しい食べ方(極私的だから他人には薦めないが)を一生知らないまま......



資源価格の高騰が止まらない。資源にはエネルギーはもとより食糧資源もまたしかり。

典型的な悪いインフレと思います。

羊のようにおとなしい民草だって....食品値上げのツナミが繰り返されれば


立て!飢えたる者よ 今ぞ日は近し、、、


エネルギー需給率がミゼラブルなことは常識だが、食糧需給率もまた然り。食糧安保って昔から、、でも本気度は皆無に近い。

その一方で農業輸出振興とは、アクセルとブレーキを同時に踏むようなもので、けだし農水省は亡国官庁ではないか?


高級国内食材は富裕層の飽食や海外の鉛の舌の餌食となり、貧乏人は由来の怪しい輸入食糧で飢えを凌ぐありさまは、飢餓輸出の兆しだとは思わないのか

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