2022年4月22日金曜日

義経が成吉思汗ならば

 結果には必ず原因があるならば際限なく歴史をさかのぼり、都合の良いところまでさかのぼり作業を止めれば「正義」は必ず自分のものになる。



北海道に割拠していたアイヌ民族はロシアに朝貢していた歴史的事実がある以上、ロシア国は北海道に潜在的な領土主権がある.....本気かどうかは知らない。かつてスターリンは北海道占領侵攻を行ったが、樋口李一郎中将の果敢な防衛戦の前に敗退。腹立ちまぎれに北方四島の占拠を行い、、、今に至り昨今はかような妄言まで吐く始末。

スターリンは樋口中将を見せしめ的に軍事裁判で裁こうとしたが、情けは人の為ならずだわ。樋口は中央の方針に反してまでナチスから逃れてきたユダヤ人の救済に貢献した第二の杉原千畝と言われる、、、信念の男。スターリンの悪巧みを察知したユダヤ人組織の政治力で辛くも樋口は逃げ切った。



そんな下品な振る舞いにはこちらも下品に(^^)

小谷部全一郎なる人物がいた。大正末期に「義経成吉思汗同一説」なる大仰な著作で知られる。

この「荒唐無稽」な説は彼のオリジナルでは無い。

江戸期初期から、東北から蝦夷地に散在する義経伝説には羅山、白石と当時の碩学が関心を寄せていた。最初は「義経入夷説」に留まっていたが、シーボルトが成吉思汗同一説まで風呂敷を広げたらしいし、これらの集大成が小谷部全一郎作品。



真偽は論じるに足りない。

興味があれば高木彬光の「成吉思汗の秘密」なるベッドディテクティブミステリーが、、、これが実に面白いのよ。

要するに、ロシアが北海道潜在主権論ならば倭国も同じ事を主張するだけのこと。

それに、この説を信じるならば、元国は成吉思汗の孫のクビライが建国したのだし、その元の大モンゴル帝国の権利だって主張できるんだよ(^^)




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