2022年4月27日水曜日

季節の変わり目

 もうそんな季節だ。



季節の変わり目でも移ろいでもいいが、、、


春はあっちから来てこっちへ、そのあとから夏があっちから来るように順番に

春はあっちから来てこっちへ、夏はこっちからあっちへ、行き違うタイミングが季節の変わり目


正誤問題ではなく感受性のおはなしです。

なんとなくですが、王朝歌人は一方通行的ではなく双方向的な季節感覚のようです。


花鳥も皆行きかひて

ぬばたまの夜の間に

今日の夏は来にけり(貫之)


典型的な屏風絵歌です。

鳥は鶯と不如帰だろうが、花は桜と...さあなんだろう? 卯ノ花、杜若、藤......

屏風絵歌は主役が絵画なんですが、詩歌から絵を思い浮かべるのもまた楽しからずや(^^)



時鳥の鳴き声は特徴的だし、ゲテモノを好んで喰らう

だからって事でもないが、夜の声が一番とされる。

鶯だって夜鳴鶯がいますが、あれはナイチンゲールで別物。


いまだにも

鳴かではあらじ ほととぎす

むらさめ過ぐる雲の夕暮れ(玉葉集 章義門院小兵衛督)


作者は京極派の歌人でしょうがよく知りません。


村雨が降り止み、時は夕暮れ

きっと時鳥が鳴くにちがいないわ、、、って

四句目以降の秀句表現がいのち



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