ポリティカルスリラーを主戦場とするブリティッシュな作家。
小説なんだから作り物に決まってますがまったくの絵空事はファンタジー。醍醐味は「虚実皮膜の間」とはけだし近松の名言である。
作風や風貌からしてオックスブリッジからMI6へ......ってさにあらず。
パブリックスクールやボーディングスクールには縁がなかった境遇らしくそのまま軍役へ、ジャーナリズムの世界やエスピオナージュの真似事やら、、、、
まさしく現場が学校だった!
世界的に馬鹿当たりした「ジャッカルの日」でボロ儲けをしたが....ここからは彼の真骨頂
BBC特派員時代に目にしたビアフラの惨禍に胸を痛め私財を投げうち傭兵集団を組織し民主化革命戦争を企てる。このあたりの事情は「戦争の犬たち」に詳しい。
小説では革命は成功するのだが、現実は厳しい。
でも、三島の市ヶ谷蹶起みたいな茶番ではなく、ちゃんとロジスティックは完璧(.....ほぼ)
倭国の某政治家は「国際政治はさいとうたかを氏のコミックで学んだ」と言っていますが、アタシはフォーサイスのポリティカルスリラーで学んだ(^^)
過日のネタの「悪魔の選択」もロシアものでしたが、これもズバリロシアもの。どんなお話かは、この小説の「帯」の通り。
なんともおぞましい、、、誰かさんみたいな狂信的な独裁者の侵略をいかに英国スパイが阻止するかってテーマ。
こんな「スパイの活躍」があればウクライナの惨禍は防げたかもって
版元や書店も感を働かせてこの辺りを平置きの山にしないのかねえ。
これもウクライナ支援、、、ですよ
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