2022年8月19日金曜日

学徒出陣

 ウィキには「学徒出陣」についてかなり情感タップリに書いています。

たまたま、1943年10月の最初の出陣式は雨のなか悲壮感たっぷり、、、あれこれ当時の新聞を読むと吐き気しますから、ウィキに書いていない事を書きます。



兵隊なんて体力勝負なんだから、全体の5%程度の富裕層の青白いインテリなんか役に立つとも思えない。貧すれば鈍すとはけだしこの事。

戦後復興の指導者や中堅管理者候補を無駄死にさせた事の罪深さよ

もっとも銀座あたりの女給にうつつを抜かす様が国民的に批判を呼び、徴兵猶予特権見直しの機運が高まりましたから、ある意味で自業自得感も



国民皆兵が国是であり(明治憲法第20条)高等教育機関の在学生は徴兵を猶予されているだけですから、勅令によりその「特権が停止」された程度のこと

売れっ子の歌手や俳優の徴兵が議論になるコリアンみたいなもので、、、

無論例外なく召集令状が届き徴兵検査を受けて医者の判断で合否判定がなされ、、、運命が決まるって訳でもない。

誰を徴兵するかって結構恣意的で、


軍備品製造の基幹要員なる虚偽証明で体をかわしたり

医者の匙加減で判定が変わったり

東條英機に盾突き、召集され南方へ派兵されたり

泡食って徴兵が猶予されている理科系に転学したり

清張のミステリーに役場の官吏が恣意的に令状を出す出さないとかなんとか


まあ色々。

別に文系だから根こそぎ徴兵されたはずはない。学脈継承のため講座単位に最優秀な学徒は残った。

また華族だからと言って特権はなく、徴兵された者もいたが、多分忌避の根回しをせずにノブレスオブリージュの鉄則を貫いたのだろう。


良心的という形容詞に関わらず「兵役逃れ」はどこにでもある。しかしたまたま高等教育機関の在学生だというだけで徴兵猶予はやはり憲法の建前に照らしておかしいだろう。スポーツ選手はさておき学問するのに年齢はセカンダリーであり、彼らを戦地に送り出す事とは別の問題である。例外なく新兵教育くらいは、、



以下アタシが知らなかったこと


夏目漱石と西田幾太郎は(本人の意思ではなさそうだが)兵役逃れをやっています

学徒出陣から生還し、一国の宰相まで上り詰めた方が四名(竹下、宇野、村山、李登輝)

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