内裏の歌合ですが、テレビの笑点みたいな貴族の娯楽です。お題に合わせて気の利いた和歌を詠む。
そこで歌名を上げれば、ノンキャリアでも家格以上偉くもなれる(かも)
しかし、所詮は歌詠みなる技官。
偉くなるのは稀ですが、青史に名を留めると栄誉は末代まで残ります。
関所に寄せる恋、、、とはかなり難問
歌を詠む以上に珍奇なお題を考える方が難しい。
不破(やぶれじ)のまだ越えぬ関は逢坂の
関も勿来のここちこそすれ
六百番歌合での藤原家隆の和歌をお借りして多少駄洒落って見ました。
関(関所)とは要所に設営された税の徴収、入出所管理、防衛拠点である。古代より多くの関所が設けられて、有事ともなれば閉鎖されたと史書には書いてますが、その効果性は疑問。
どっちかと言えば、その名称からくる歌枕的に有名。
ダントツは「逢坂」京に近いし逢うとの掛け言葉で使い勝手がいい。
勿来(なこそ)は所在不明どころか実在もあやしいとされますが、来る勿れって意味は破綻した恋にふさわしい
不破(ふわ)の関は関ヶ原あたり。これを無理矢理「破れじ」とよませて、物尽くし的に関所名を意味をもたせながら三つまで折込みました自慢の作品(^^)
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