武漢病毒関連本のなんたる汗牛充棟よ!
大別するに、、、
陰謀論系
似非科学系
医療行政罵倒系
感染ムラ批判系
医療現場奮闘編
感染対策ハウツー本、、、
言える事は未だ進行形だからの理由もあろうが体系化された網羅的定本はまだ見当たらない。
世界の様相を一変させたかもしれないほどの「衝撃」なんだからフィクションのテーマとしてもこれ以上のものはないのだが、、、、
かつては、以下のような寓話的なあるいは不条理な、ディストピア的名作もあったし、逆に言うと、二人のノーベル賞作家がそれなりの作品を上梓した以上いまさら出番はないと諦めたか?
ならば文学者やジャーナリストの看板を下ろす方がいい。
前者は映画化もされていますが、観た記憶があるようなないような、、、
ネットフリックスにはありますが、アマゾンプライムは残念ながら
はやい話が皆さん怠慢なんだ。
内務省衛生局(後年の厚生省の母体)は1922年には早くも流行性感冒(スペイン風邪の記録)を刊行しています....さすがに官庁のなかの官庁たる内務省です。その不肖の後継組織には、、、公式記録作成の予定はあるんだろうか
17世紀半ばの倫敦でのペスト禍。40万人余りの人口が30万人にまで減少、、、ですが「たいした事」でもない。14世紀全欧を襲った大災厄では人口は半減したと言われていますから、その学習効果もあったみたいです。
医学的対処に関しては極めてプリミティブ。致し方ありません。ペスト菌が発見されたのは19世紀後半。ワクチンも検査キットも治療薬もありませんから、ひたすら三密を回避し、閉門蟄居し嵐が通り過ぎるのを待つか、、、感染地帯を避けての疎開。
あとは手洗い、消毒、マスキングは皆目登場せず、やたらと燻蒸と焼却(これはこれで効果あり)
学習効果なのか倫敦の民度かディストピア状態に陥ることもなく「自助共助公助」がそれなりに機能したとデフォー作の「ペスト」には書かれています。
ロビンソンクルーゾーで有名な作家ですが、本業はジャーナリストです。実体験と取材による事実収集からあの災厄の一年を活写したノンフィクションルポルタージュ!、、、って真っ赤なウソ(^^)
あのペスト禍の年にはデフォーはまだ子ども。
叔父さんやらの体験談や様々な資料を駆使して書き上げた創作型ルポルタージュです。
だからといって作品の価値を毀損するものではない。
さまざまな訳本がありますが、この新訳は実に読み易いし、読後感も清々しい。
神は倫敦を見捨てなかった。
いやいや、自ら助くるがゆえに神はお助けになったのですよ。
翌年(これも神の不可知な御技かな?)の秋、市内の八割が焼滅する大火が発生(火災の規模にしては奇跡的に死者は少なかったよし)し、、、ペスト菌は焼滅却。街は近代都市へと脱却再建された。
さすがに産業革命の魁の国家国民は太宗に於いて理性的禁欲的だったのです。
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