気象用語的には、晩秋から初冬にかけて太平洋側で吹く北寄りの風
特段、常州日田郷三日月村の名物だけでもないし、この辺りならば「空っ風」という。
だれなんだ?すなおに「冬の風」と直訳すればいいのに、、、コレが木枯しかなあ?
ほかにも虎落笛とか玉風とか候補はありそうなものだが、、、
王朝和歌の約束事として、木枯しは(身を)焦がすの意味をかけるのが通例ですから、基本は恋歌の常套句です。
和歌集の冬部として、時雨から木枯しと詠題が変化する場合もある。
欲張りにもこのふたつを折り込んだ歌も有りますが、さておき
けふの一首
消え侘びぬ
うつろふひとの秋の色に
身をこがらしの
森の下草(新古今 定家)
新古今では恋部に収録されていますが、冬部でも構わない。
定家の真髄は、女性転身失恋詠にしくはない。
オトコが心変わりしたんですよ
LINEもメールも、ましてや電話はもとより訪ねても来ない。
身を揉み、心を焦がし、泣き暮らす秋の日々
哀しいなあ
辛いなあ
悔しいなあ......
外は木枯し、今年の冬はいつもより寒さがつのる
って、塚本邦雄的な鑑賞スタイルだとそういう解説になります。
失恋歌としての最高峰
個人的なお好みならば、匹敵するのはこれだけ
中島みゆきのオリジナルはありませんので、一番雰囲気のある中村中さんで.....
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