1984から85年の頃は、昭和のおじさんらしくリゲインしてました....つまり24時間的に働いており、スポーツ紙好みな劇場型犯罪に興味を持つ暇もなかった、、、というか、吉田阪神が優勝するかどうかの方が大事だった(^^)
世に「グリコ森永事件」というが、適語表現ではないと初めて一連の事件の鳥瞰を見て思った次第。
企業サイドに立てば、経営的に深刻なダメージを受けたのはこの二社だし、グリコは社長が誘拐されたり、工場が放火されたりもしています。
しかしあの「キツネ目の男」は、丸大食品脅迫の際に目撃されており、犯人の一人らしい人物をみすみす滋賀県警が取り逃がす失態は、ハウス食品の脅迫の時。
失態とはいうものの、実の所は警察中枢の判断(捜査情報を現場に隠した方針)が原因であり、滋賀県警はスケープゴートにされたようなもので被害者ともいえます(叩き上げの本部長は悲憤の末退官日に官舎で焼身自殺)
それ以外にも、不二家、駿河屋....と手当たり次第に脅迫してますし、模倣犯罪は無数にあったようです。
駿河屋さんは羊羹の老舗だが、他に比べて知名度は低いんだが、、、
大手だと、明治製菓には脅迫状すら来なかった??
一年余りの時間をかけて犯人グループの経済的利益の程はまったく分かりません。
闇解決はなかったとされますが、、なかった事の証明はできない。
身代金目的ではなく株価操縦だったともいわれますが.....これに関する取引所の見解は探したが見つからない。
なんの見返りもなく、一方的に脅迫を断念するはずはなく、、、色々と想像を逞しくしたくなる。
あれから半世紀近くたちますが、いまならどうするんだろう?
犯罪に使われた小道具はかなりレトロです。
監視カメラも今みたいに蔓延ってもおらず、DNA鑑定やら科学的捜査も稚拙。
前世紀末に全ての事件が公訴時効をむかえ、完全に迷宮入り。
でもちょっと待ってください!
刑訴法255条では、容疑者が海外逃亡中は時効が停止されると、、、
犯人グループは「ヨーロッパに行く」なんて何度も嘯いてました。諦めてはいけないのですよ....でも、実は諦めたいなんかがあるのかしら(^^)
このミステリーあるいは映画化作品はこの事件をモデルにしており、犯人は英国で優雅に暮らしている模様です。
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