某誌掲載の中野剛志氏の寄稿文が実に面白かった。
話題の財務事務次官の論考をぶった斬りしながら、平明に現代貨幣理論を説明し、合わせ無税国家を論じています。
かなりええ加減にファストサマリーをしますと....
家計の赤字と国家財政赤字を同等視するのは誤謬。
自国通貨の借金(国債)は通貨の発行でリカバリー可能であり、歴史的にもディフォルトした例はないし、仮にも財政破綻懸念があるならば、国債利回りは高騰しているはずだ。
しかし野放図に政府支出を拡大させれば高インフレを招くリスクがあり、留意すべきは対GDP比政府債務残高ではなくインフレ率である。倭国は長らくデフレの内臓疾患に悩んできたのは、かかりつけ医がヤブってこと
さて本題はここから
目から鱗なんですが、税金は国家支出の財源である必要はなく、財源は国債に求め「無税国家」を目指すのだ!無論インフレ率を注視しながら.....なんですがね
考えれば、徴税とは納税者から通貨を巻き上げる事だし、国債発行も最終的には債券と通貨の交換、、、同じ事なんだ。
しかしやっぱり「税金は必要」なんです。
つまり「徴税」は社会経済の調整弁という重要且つ重大な使命があり、政府の財源確保はセカンダリーに過ぎない。
二酸化炭素を削減したいならば化石燃料取引税
貧富格差の是正には所得の累進課税
EVを普及させたいならば化石燃料車に高い自動車税
肺癌患者を減らすには苛烈なタバコ税
つまり国債発行で政府支出を賄うが「実現しない政策目的推進税制」を積み重ねた税額分相当は発行を削減する.....
そう思えば、なんとも無意味な税があることよ(^^)
アタシの大嫌いな印紙税なんか存在理由がわからん。
その論でいくと個人消費の抑制に働く消費税率アップには異論を唱えるべきだが....アタシは高消費税率原理主義者なんでしてねえ(^^)
税制の基本は、簡素、公平、中立
税法の教科書には必ずかように書いています。最後の「中立」は以上の観点からすればあまり意味がない
所得税ほど複雑で不公平な税制はない。
あれこれ複雑な所得控除の仕組みがあり、さらに臨時措置法でさまざまなナンチャラ減税.....収入の多い個人や法人ほど税負担率が少なくて、職種により収入の補足に差がありすぎる。
ひきかえて消費税は、もっとシンプルにすべきだとしても所得税よりはるかに簡素で公平だ。
893、似非同和、淫祠邪教、政治屋、、だろうが誰だろうが満遍なく負担させられる。
逆に言えば、所得課税のシステムがはるかに単純ならば、いつでも高消費税率原理主義の旗を下ろす用意があるってこと
たしかハイエク博士(ノーベル経済学賞受賞)だと思うが
だれもがすべからく等しく「収入の二割」を国庫に納付せよ
実に素晴らしい❣️
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