2022年8月31日水曜日

こども家庭庁

 



昭和14年のこと。

大幅な出生減少に危機感を募らせた厚生省は、有り難くも「結婚十訓」なるガイドラインを発表した。

事態の背景には、戦争に若者が狩り出されることがあるのだが其れには目をつぶり、、

....
一生の伴侶として信頼できる人を選びませう。
心身ともに健康な人を選びませう。
お互いに健康証明書を交換しませう。
悪い遺伝のない人を選びませう。
近親結婚はなるべく避けることにしませう。
なるべく早く結婚しませう。
迷信や因襲にとらはれないこと。
父母長上の意見を尊重なさい。
式は質素に届けは当日に。
産めよ殖やせよ国のため。

....



ナチスの配偶者選択十箇条の焼き直しだとは
皆さんが書いていますが、原典の引用を見たことはない。
なもんで、親切なアタシはオリジナル(と言っても論文の孫引き)を調べた上で大公開します


⬛️⬛️ 夫選びの10カ条

1 ドイツ人たることを自覚せよ
2 精神と魂の純潔を保て
3 身体の純潔を保て
4 遺伝上の欠陥がないのなら、独身でいてはならない
5 愛情のためにのみ結婚せよ
6 ドイツ人として配偶者にはかならず同種あるいは類種の血の者を選べ
7 配偶者を選ぶときは、その先祖を調べよ
8 健康は外見的な美しさよりも重要である
9 結婚相手には遊び友達ではなく伴侶を求めよ
10 できるだけ多くの子供を望め



焼き直し版の馬鹿馬鹿しさに比べて、
さすがに世界に冠たるアーリアンだと...感動します。
かなりな部分が換骨奪胎されていますが、最後の「多産の勧め」だけは共通していますし、優生学的見地もまた然り。
しかし、結婚観の思弁性の高さには相当な違いがあるが、
作者の知力なり見識の差なのか...
あるいは、民族のもつ結婚観という可能性は...よくわかりません。

ナチスは「母性崇拝」の意識が高く、ヒトラー自身フェミニストだったようですから「子供を産む機械」のような侮蔑意識はなかったのかも

だから「夫選び」というタイトルの通りヘゲモニーは女性にある、、、のかなあ?


担当官の力作にも関わらず、この結婚十訓が顧みられることはないが、最後の一項だけは未だに度々の舌禍事件を生む。
未だにこのドグマの呪縛の元にあるようだから、新しくできるらしい掲題の組織なんかが、新しい生活様式と称してかたちを替えて口走りそうな嫌な予感


そもそもダイバーシティとどう折り合いをつけるのか皆目判らないし、既存組織との関係で屋上屋ではないかって気もする。

そして、さもありなんと思うのが組織名称に関して忌まわしい「統一協会」が暗躍したってウワサ。

元々の「子ども庁」に家庭を追記すべきと声高に主張した議員には協会派が多いといわれるし、、、

まずもって主権者の期待感が全くみえない。

子どもを取り巻くシリアスな問題は顕在化している


貧困

虐め(虐待)

少子化


その遠因はそれぞれのようにも思えるし、ボタンをひとつ押せば解決するようにも思えない。

むしろ合成の誤謬を産みそうだ。


貧困は全体の格差問題と労働搾取問題に尽きる。

虐めや虐待が何故起きるのかアタシにはわからない。卑属殺人罪を新設しろとか虐めそれ自体犯罪説を唱えるくらいしか知恵がない。

最後は、、、出産は母体の権利だと思っているから「産めよ殖せよ」なんて国家権力が介入すべき事ではない。


出産とは、未来への投資なり未来への信頼の証明に他ならない。

未来には暗黒と絶望しかないと思えば、子供を産むとかなんて考えるはずがないだろう、、、なんて視座で物事が考えるのならば、あの程度の組織には手に負えない。


2022年8月30日火曜日

秋の気配

 オフコースの名曲に斯様なタイトルがある。

小田和正の声が耳元に心地良いのだが、、、



まじまじと歌詞を読めば、なんとも、、、

優しさぶったオトコの傲慢

けだし、王朝古典のセオリー通りの「飽き」の気配

秋に飽きを懸けるのはあまりな月並み

月並みだから詩歌の世界では永く敬遠されて来たから逆に新鮮感があるのかも。


毎日フル登板だったエアコンもしばし休息中です。



古今和歌集収録歌らしく理知的、、、というか小理屈が多い(^^)

ソリャ、扇風機の裏側は涼しくなんか無い!

2022年8月29日月曜日

秀句表現

 秀歌、秀句と言うと優れた韻文詩のことだが、秀句表現となれば、修辞に優れた大向こうを唸らせるような一節のこと。


歌丸師匠の、、、山田くん!座布団三枚.....ってこと

しかし歴史に残るような秀句表現は「著作権的に保護されるべき」と御子左家は考えたらしい。



浅学菲才の身ですから、何が「制の詞」に該当するかを網羅的に知っているわけでない。


カルタの世界の一字決まり(むすめふさほせ)に登場しますからそっちで有名だが、この和歌の「霧たちのぼる」は代表的な制の句。国歌大観を眺めてもこの表現はこの一首だけ(万葉集にはあるようです)

他の例は、、、次回までに調べときます(^^)

2022年8月28日日曜日

監督力

 





さまざまな映画ファンがいますが、まずは俳優さんのファンが入り口。役者は美男美女に若かず。

しかし、役者さんは監督のコマに過ぎない。自分勝手な演技は許されない。

監督さんは現場の最高指揮官なのですよ。

でも、一般的には監督よりもプロデューサーの方が権力をもっています。だからオスカーの作品賞はプロデューサーが貰いに行くのです。

一般的と書いたのは「作家主義的な監督」は、プロデューサーすらコマのように使います。

だからこの辺りは、映画つくりのバリエーションだと言うこと。


小理屈はさておき、、、監督さんの名前で観客を小屋に呼び込むのが難しい時代。




この辺りがアタシのお気に入りなんだが、グロテスクホラー系。あまりのめり込むと体調に良くない。






ここいらあたりになると、文藝の香りを満喫、、、

今日のお題は最後の、ドウニヴィルニーヴの十年ばかり前の作品ですが、見落としてまして初見。

圧倒的なストーリーの重み。

オスカーが取れなかったのは信じ難いくらいです。



レバノンあたりだろうか?

民族や宗教の頸城からの軋轢が報復の連鎖を生む世界が背景

双子の姉弟がいるが、母親が亡くなり奇妙な遺言状が残された。

映像は母の過酷な過去を描き出す、、、とかなんとか

時間軸が交錯し、真剣に観ていないと訳が分からなくなるし、真剣に観てても「いつの時代だっけ?」

ここいらは作り方にもうすこし工夫が必要だったかもしれません。

レバノンでの過去の出来事ですが、舞台はカナダ。

フランスかと思ったが、カナダもフレンチテイストなんだよね。

無理筋なストーリー展開だなあ、、、と思わせながら実は予定調和に収斂させる職人芸の巧みさよ


このハチオンの難しい監督もビッグバジェットの作品を手掛けられるくらいの力量と信用が身についたようです。

次回作は、DUNEの第二章

2022年8月27日土曜日

世論調査の奇々怪々

 オピニオンではなくセンシティブだから、真面目にうけとめるほうがどうかしているし、調査元自体にバイアスがかかっていれば、結果も、、、何故かそういう方向になる。





識者は「重ね聞き」の有無が数字を歪める、、、というがどうなんだろう?

アンケート設計次第だが、三択(支持、不支持、無答)の場合、無答に対して更に「どちらかと言うと支持あるいは不支持」と問いかける事を重ね聞きと言うそうだ。ならば最初から五択の設計にしないのかね?



いまから二年前にこんな「大事件」があったことを知らなかった!



反日新聞社の「サンゴ」事件よりも罪が重い。

委託先が勝手にやったことなんて言い訳は通用しないし、社長のクビが飛んだとも聞いていませんし、そもそもどの程度大メディアは報道したのかなあ?

武士は相身互い、、、かな?

いやいや「イヌが人に噛み付いた」程度の話であって、逆ならば大騒ぎということだ。


一年あまり大人しくしていたが、またぞろ世論調査を始めています。ちゃんと過去を総括したのかなあ?


どこもそうだが、経年変化程度は信用できると言う確信すらもいまや揺らぐ。

2022年8月26日金曜日

新宿鮫、最新刊

 昔風に言えば「捕り物系ミステリー」は、事件は現場で起きている以上、本部の会議室はセンター足り得ない。

つまり、下士官が活躍するが、将校の出番は、、、せいぜい現場の足を引っ張るだけ。

倭国の警察組織の総員20万人の中でキャリアはたった五百人。彼らの本務は捜査ではなく管理。
しかし、エリートが颯爽と事件の現場で活躍する様を読みたいって読者は期待するのかなあ、、、この辺りが作者の知恵の見せ所



新宿鮫(大沢在昌)

鮫島警部は、本来は警視正の位階でもおかしくないキャリア警察官なんだが、若い頃不祥事に巻き込まれて、新宿署の生安課に留め置かれたまま。

普通は因果を含められて依願退職し、自動車教習所かパチンコ屋の団体で余生を過ごすんですがね


作者のキャラクター造形が巧みだったもので、30年間にわたる人気シリーズとなり、今年中に第12作(黒石)が刊行される予定。


惰性というか慣性の法則で全作品を踏破した以上、12作目も読むんだろうなあ



同じような設定でキャリアが活躍するのが、、、

コチラの竜崎伸也は任官成績第三位のピカピカ

警察庁官房の課長職(警視長が位階)から息子さんの薬物問題で懲戒。所轄の署長に飛ばされるが、こいつは仕事が好きなんですかねえ、、、辞表も出さず粛々と職務を真っ当する。

しかし、周囲は迷惑します。

警視のポストに警視長が座る訳ですから、、、、まるで、水戸黄門か遠山の金さんの世界(^^)

偉そうにしている方面本部の管理者なんかが、事情を知り絶句し青ざめる。

ある種のカタルシスですが、まことに危険な権威主義とも言えます。


なお、このシリーズのサブタイトルの「探花」ですが、状元、傍眼のつぎの銅メダルの別名です。

2022年8月25日木曜日

超円安

 良い円安もあれば悪い円安もあるだろう。

ざっと十年間(言ってみればアベ時代)の円ドルのトレンド。



良いとか悪いとか言ったが、中長期的には経済は合理的にしか動かないと思えば(中長期的のレンジの考え方はさまざま)明らかにトレンドは円安。

基軸通貨としての信任は毀損しつつあり、これが経済が突きつけるアベノミクスの評価。


脆弱化する科学技術力(あんだけ研究者や技術者を粗末にするんだから、優秀ならば海外に雄飛するか棋士になる方がいい)

産業力(少なくとも国家のインキュベーションは役立たずて、ロクに新産業も技術も生み出せない)

的外れ(としか思えない)少子化対策からくる人財力の希薄化(やっぱり親の代の教育の間違いかな?)

安全保障力(食糧、エネルギーまで含めた総合力はおよそ評価の対象たりえない)


つまり、国家の将来的な信頼性や投資の魅力度は地に落ち、、、てしまうかもしれないってこと

このままでは、

唯一残るのは「逝きし世の面影」を偲ぶクラシックジャポネスクの旅に世界中からお客様を呼び込む事だけかな。

しかし、日本全体が、かのブリュージュやベニスのような街になる事が良いこととも思えないが、、、



ローゼンバックに「死都ブリュージュ」という幻想的(加えて廃墟美的)な小説があります。


アタシの経験からしても、この街は旅人として訪れてしばらく滞在するのは悪くない。しかしこんな街に住みつきたくはない

2022年8月24日水曜日

男もすなる◯◯といふものを、、、

 五輪種目で男女いずれかだけなる競技は稀になった。

だからって訳ではないが、、、



かつては「ランジェリーフットボール」と称して、スポーツよりもショーに近い扱い。

倭国の女子プロレス創成期にはストリップ小屋で興行をやったらしいが、どちらも激しいフィジカルコンタクトがあり、あそび半分でできるようなものではないし、基本的なルールはNFLと変わらない。

かつては女子のメジャーリーグだってあったのよ。



エキスポズのキャンディール選手の母親はメジャーリーガーであり、親子二代のメジャー選手。



以上は、あまり関係の無いマクラ(^^)



NFLの世界での最高のアメリカンドリームといえば、、、ドラフト外で入団し、スーパーボウルのMVPの栄誉に輝く事だろうが、けだし漫画の世界

しかし、実話であるんですよ

カレッジフットボールでは鳴かず飛ばす。

ドラフト外でグリーンベイに拾われたが即日クビ

スーパーのレジ打ちをやりながら「アリーナフットボール」で腕を磨く

雌伏何年になるんだ?

ラムズ(当時はセントルイスだった)のロースターになった時は、齢三十に手が届きそう(^^)

奇跡としかいいようがないが、実質的にルーキーみたいな彼がリーグ優勝(MVP)に加えてSB制覇(MVP)

シンデレラも真っ青な活躍。

東スポならば、、、スーパーのレジ打ちがスーパーボウルへって(^^)



彼、、、カートワーナーが腕をみがいた「アリーナフットボール」とは?

NFLの夢破れた落ちこぼれの吹き溜り、、、というと失礼だが、歯牙にも掛けてもらえないのは事実。

NFLの半分くらいのフィールドでチーム八人でとにかくスピーディに闘う

パントなんてまどろっこしいプレイはなし。



なかなかの迫力なんですが、所詮は紛い物扱い。

ロデオ大会の添え物みたいな、、、、


一年位前にリーグは破産しました。


2022年8月23日火曜日

アプローズ

 一体に何がちがう?

文芸形式の宮中席次に過ぎないし、舞台用の台本と映画用のシナリオ程度の差しかない。
しかしなんだか戯曲家というと偉そうだが、脚本家はシナ下がる、、、差別だ。

戯曲家はノーベル賞の選考対象だが、脚本家は、、、

おかげで名脚本家と言われても一般の知名度はあまりに悲惨。

しかし、戯曲専業のノーベル賞作家はユージンオニール....くらいかな?

で、本題のサミュエルベケット(アイルランド  )ですが、色んな文芸を手がけていますが、あの不条理劇「ゴドーを待ちながら」が一番有名だから戯曲家の肩書が相応しい。



スウェーデンでの実話を元にしているそうな
落ち目の舞台役者が囚人の更生プログラムとしての演劇指導に上記の不条理劇を手がける事になる。
素人が手掛けるにはあまり難度が高すぎるように思えますが、舞台役者は「彼らに一番相応しい戯曲だ。(保釈まで)待つ事に一番慣れて馴染んでいるから」
紆余曲折がありますが、一般劇場公演は大成功!
とうとうパリのオデオン座からオファーが、、、
倭国公開タイトル「アプローズ・アプローズ」は、ご承知の通り、、、、



この名曲のモチーフとはまったく違います(^^)

しかし、この映画は社会の落伍者のサクセス物語じゃない。「待ちつづけることを演じ続けた囚人達が待ちつづけることから旅立つ」おはなしなんですが、むしろオデオン座の舞台に立つ事なんか見果てぬ夢だった舞台役者のモロローグが喝采を浴びる、、、実に楽しくもエスプリの効いた佳作です。

何故「喝采」が二度なのか?ここいらがオチです





倭国の刑務所の更生プログラムではあまり聞き及ばないが、西洋では文化的醸成教育みたいなのが取り入れられている。
イタリアンでは結構な重犯罪者ばかりでジュリアスシーザーが演じられたりとか




ちょっと毛色が違いますが、これもその系統。


大革命やサド侯爵、シャルロットコルディ嬢に興味のない方には薦めませんが、一番長ったらしい映画タイトルということは雑学として値打ちあり!

あまりにながすぎるのでふつうは「マラーサド」と略します


THE PERSECUTION AND ASSASSINATION OF JEAN-PAUL MARAT AS PERFORMED BY THE INMATES OF THE ASYLUM OF CHARENTON UNDER THE DIRECTION OF THE MARQUIS DE SADE



2022年8月22日月曜日

赤報隊

 知らない人の方が多くなったが、ある種の言論弾圧事件。

政治家へのテロは珍しくはないが、ジャーナリスト(新聞記者を含めて)のテロとしては唯一のはず。

赤報隊といえば、るろうに剣心とかをアタマに浮かぶのだろうが、、その延長で倒幕草莽隊をイメージするのも致し方ないが



YouTubeからリンク映像を探したが、、、なんと最近は朝日系メディアは無視しているのかね

事件を風化させない!って口先だけだった。


実のところ、アタシもあまり関心はなかった(坂本弁護士一家惨殺事件と同じで迷宮化を予想していたし)


だからこの「ウワサ」は知らなかった(ウィキ)し、この頃は朝日ジャーナルも卒業していた。



統一協会批判メディアに対する協会やその共生者からの脅迫紛いは物凄かったとは聞いていたが、、、

ますます「坂本弁護士事件」と相似形にみえてくる。

特段の予断をもつべきではないが、

当該新聞社としては、諸般に鑑み人一倍チカラを入れるべき事件のはずだが、、、なんたる有様

けだし「反」日新聞だ。

なんでも歪んだ被虐的な価値観の報道の垂れ流しだけにとどまらず、報道そのものを放棄している。


罪状はなんだ?

 よく出来たリーガルミステリーです。

ジャンルからすれば、主人公は検事か刑事弁護士。欲張った事にヤメ検なんです。




北関東の地方都市が舞台。

なんでこんな場所なんだ?

作者(美形の柚月裕子さん)の故郷でもない。彼女のホームグランドは岩手とか山形だ。

あとは、広島が心のふるさとみたいな、、、



容易に気がつくが、米崎とは高崎のことだ。しかし紛らわしいが、群馬県は前橋市に地裁も地検もある。


事件の関係者は次のとおり



しかし、群馬県に「三森市」なんてあったかしら?

グーグルマップで調べたら、前橋市と桐生市のあいだに「みどり市」がある。平成の大合併でできたようだ。


一体なんの事件の裁判なんだろう?

被告は誰なんだ?

交通事故の裁判ならば、島津何某が被告だろうし、子供を失いその復讐ならば、高瀬夫妻またはそのいずれか、、、当然殺人ならば島津何某が被害者だ。

舞台のフレームが皆目解らない法廷ドラマって初めてだ。




ネタバレをすれば、島津何某が高瀬夫人の殺人の罪で起訴され、弁護人は佐方。最終的に検察の誤起訴という事で無罪判決、、、なんですが、実は余命幾許もない高瀬夫人の自裁を殺人に見せかけたトリックに県警も地検は騙された。

手の込んだトラップを仕掛けた理由は七年前の島津の泥酔による交通事故をもみ消した県警本部と島津の謀議を知ってしまったから、、、


検察は控訴すべくもなく一審で確定判決になるのだろうが、、、事件は終わった訳でではない。

七年前の事件の隠蔽を明らかにする作業が残っている

しかしなあ、、、

公訴時効に抵触しないのかしら?

特別公務員職権濫用ならばギリギリ七年なんですが、起算点は犯罪が行われた時で、七年以内に「公訴の提起」をしなければ、、、犯人の逮捕だけじゃダメなのよねえ。

なんか時効の中断の裏技があるのかも


高瀬夫婦の罪状ってなに?

夫は自殺関与みたいだが、本命は虚偽告訴の罪のようです。最高刑は結構重いのですが、自白すれば刑の軽減や免除もありますし、その辺りを佐方が示唆するシーンもある。


今の国家統治構造からすれば、事件のもみ消しに加担あるいは主導した公務員は既に退職金を貰い退職した身分。いまさら退職金を返せとも言えず、警察の闇のひとつとしと歴史に刻まれてお終いだろうなあ(時効の壁もあるって事でうやむや)

高瀬氏への虚偽告訴も痛み分けで起訴猶予かな?


もっとも社会的制裁は別の話で、島津何某は公的肩書はすべて剥奪され、経営する会社も危うくなるし、家庭も崩壊。

大メディアもこの事件は忖度しないだろうから、めちゃくちゃ叩きまくる。

OBとなった元県警幹部も、多少は返り血を浴びるだろう


その結果が正義なのかどうかは、、、アタシには判らない

2022年8月21日日曜日

健全な心と健全な身体

 クラシックローマ帝世紀の詩人ユウェナリスの詩集に由来する。

アタシはご幼少のみぎりは身体もココロも微弱だったから、、、でもある時に原典を目にして立ち位置が変わった!
原典では「そうありたいと神に願う」のですよ。特段健全な精神は健全な肉体に宿るとも健全な肉体には健全な精神が宿るって断じている訳ではない。

ホンマに学校の先生は嘘つきだ(本人は嘘も方便だと思っているのかも)


病弱の精神病質者はそこいらを徘徊しないから万一の危険はないが、体力馬鹿の精神病質者はいくらでもウロウロしている。

病弱ながら徳と智に秀でた方もおられる。

要するに「鬼に金棒」になりたいって、、、あんまり思弁的でもないのですよ。




ある精神科医は一時期「合併病棟の勤務医」だったんだって。当たり前の事ですが、精神病質者だって白内障や歯周病に悩んだり、外科的内科的な疾病で入院なりが必要となる。しかし、一般の病院では治療を断る可能性が高い。

そこで専門医と精神科医がタッグを組む特殊な病棟があるらしい。

疾病の状態(回復の状況)なりを把握した上で投薬なりの治療にヴァリエーションをつけるそうな。

曰く、、、重篤に状態ではまず投薬はしない。回復に応じて薬物を増やしていくのが常道。

つまり、精神的疾病は身体の元気さ度合いに正比例するという事らしい。

つまり、健全と不健全、肉体と精神の四象限マップにおける真理とは....


健全な肉体に狂気は宿る


例の調子の狂言綺語だと思うだろうが「晩期寛解」という概念があるそうな。

未治療の統合失調症患者は老化の進展、、死期がちかづくようになると多少の社会適合性が出てくると言われる。


つまり、、、老境の諦観もそういう事なんだ(^^)