何事にも「傾向と対策」がある。
ノーベル賞が欲しくて作品を書いているわけではなくても、貰えるものならば貰いたいと思うのが人情。
過去にはさまざまな理由で辞退した(させられた)受賞者はいます。
どういうわけだが、文学賞の辞退が多い、、、
ノーベル賞を貰うにはまずは選考対象にならないと始まらない。然るべき立場の方々が「推薦」をするようだが、あまり酷いと推薦した者の面子が潰れるから一応は「マトモ」なのが推薦されているはずだ(但し平和賞はかなり疑わしい)
選考メンバーも結果に影響を与える、、、はずだ。
文学賞はスェーデンアカデミーが選考する事になっているが、この学士院みたいな組織は「フランスの国立アカデミーを範として」18名のメンバーで構成されている。全員がスェーデン人と思われます。
歴代文学賞は119名(内女性が17名)が受賞していますが、選考プロセスからして「ナルホド」って思います。
はやい話が、英仏文学賞でありある部分は翻訳文学賞な訳です。
アカデミーのメンバーは学識豊かでしょうから、英語やノルディック系の言語には詳しく、組織の経緯に鑑みてフランス語にも長けており、これらの言語をオリジナルとする作品は有利なはず。
ついで、以上の言語に翻訳(当然稚拙な訳だと正当に評価されないかも)されていないと読んでもらえないのは当然
各種ランキングで多少ちがいはあるが、言語人口は
英語
中国語
スペイン語、、がベストスリー
フランス語は六位、ドイツ語は12位
世界の言語人口が文藝の地平の大きさを直接表すものではないが、推薦者や選考者だけの言語人口はダイレクトに影響している事は明白に思えます。
以上からの帰納的な「結論」
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英語あるいはフランス語をオリジナルとする作品の男性作者が有利である。
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アタシはハルキ氏の小説の信奉者ではないが、彼の翻訳本(とりわけチャンドラー)は大好きだ。
あれ程巧みな翻訳が出来るのならば、御自身で英語版をリリースすれば良かったのですよ。
どなたが英訳されておりどのような英文かは知らないが、世界には多言語で作品を発表される大作家はいますし、意に染まない翻訳表現はやっぱり嫌だろう(ハルキ氏ならば英訳の巧拙はわかるはず)
そんな時間があれば新作の執筆をやりたい、やるべきって意見もあろうが、この時期になるとお祭りみたいに騒ぎ立てるハルキストは、新作よりも受賞の方が重要みたいに見えます。
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