猪瀬直樹氏(以後は敬称略)は、どうして政治にのめり込んだのかなあ?文筆家としては一定の評価を得ていたし、その発言力からいろんな場面で「有識者」として御座敷も沢山かかっていた。
世の中、、、やるのが仕事の方と言うのが天職ってあるんです。
史上空前の得票数で都知事に就任したが、金銭疑惑で一年しかもたなかった。
猪瀬の著作の中で「昭和16年の夏の敗戦」はなかなかのもの。
内閣直属のシンクタンクでの研究結果が今日のお題
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開戦後、緒戦の勝利は見込まれるが、その後の推移は長期戦必至であり、その負担に日本の国力は耐えられない。戦争終末期にはソ連の参戦もあり、敗北は避けられない。ゆえに戦争は不可能」という「日本必敗」の結論を導き出した
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統帥部に対する報告会(聞き手が、、、近衛と東條だもんなあ)では、、、「客観的な数字は必勝の信念が凌駕」するってことでボツ、その三ヶ月後に真珠湾攻撃。太平洋戦争は概ね研究報告の通りの展開となった。
原子爆弾投下だけは想定外だとされるが、、、そりゃそうだ。検討メンバーは俊英揃いとはいえ、武官と文科系文官ばかりだもん(^^)
理科系を大事にしないのは今に始まったことじゃない。
で、本題はここから
同じ頃陸軍省経理局内に秋丸中佐をヘッドとする潤沢な予算を背景に同じような研究組織が同じような研究を行なっていた(らしい)
らしい、、、なんて不確かな表現はどうも最終報告書が行方不明らしいのよ。
陸軍省内部の資料だし、なんか色々あったのかなあ?
秋丸中佐は宮崎県出身の満鉄や関東軍では有名且つ優秀な主計将校だったようだが、数字を扱うから論理的合理的とは限らない。
本人が自伝にもそのあたり詳らかにしていないようです。
研究に参画したメンバーは数多おられるのだが、まるで「羅生門」の世界。
それぞれの立場から自己弁明的に、、、
民間からの研究メンバーは(今では経済学界の重鎮)は「必敗」が結論だと、、、ソリャ能天気に勝てます!なんて論文に名を連ねたら今の立場がなくなる。
軍関係者は「不利ながら戦術的に勝てる方策がある」だったと。負けたのは統帥部の作戦指導の失態だから俺は悪くないとかなんとか
今更真実をほじくり返しても負けは負け
歴史に学び未来に生かす、、、なんて出来もしない事だし、、、
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