いくら考えても混同される理由が判らない。
姿形の違いは暗闇の事だからさておき、鳴き声はかくも違うのに、、、聴覚オンチなフランス人だって分かりそうなものだが、、、、
螽斯が蟋蟀の古称ならは、それはそれでも構わないが、この二種の「秋の蟲」は並列的に存在したはずなんだが、、、しかしすこし生態が違うらしい。
どちらも秋の季語だが、生息期間的には螽斯は夏の虫、蟋蟀は秋の虫です。七十二候(二十四節気を更に細分化した気象の変化や動植物の生態にあらわす)には
螽斯存戸(キリギリス戸に存り)
がある。
季節的には秋分と霜降のあいだの「寒露の終わり」のころ(十月の中旬から下旬)だそうですから、これはどう考えても蟋蟀でしょう。
この季節分けは中華由来ですが、事象は倭国的にモディファイされているようです。だから中華でも混同されていたかどうかは解らない。
要するによく分からないのよ。
そもそもが万葉集なんだけど、表記の万葉仮名である「蟋蟀」ですが、実際はなんと読んだのかなあ?
どうやら江戸時代に賀茂馬淵が「無理矢理に」コオロギと読ませたらしい?
昆虫学の分類なんか文学者には預かり知らぬ事。
文藝の世界は「キリギリス」で統一されているんですと決めつける方が分かり易い(^^)
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