角田源氏の中巻が届きましたが、迷惑な事
読みさし本は一旦棚上げ...
あるいは、下巻まで揃えてから一気に読むか思案中。
目次を見るに、玉鬘巻から幻巻までが中巻
宇治十帖は下巻です。
分量的にバランスの悪い三巻編成
段々と薄くなる(笑)
しかし、ヒカル君の青春時代は皆さん読みますが、
後日談のような宇治十帖はさておいても
一番面白い箇所なのです。
個人的には、誰よりも玉鬘ファンですから、彼女をめぐる
一連のストーリーにしくものはない。
貴公子の遊び相手の夕顔はシングルマザーのまま
ヒカルのセフレとなり、あのさなかに心肺停止
物の怪の祟りのようです。
一人残された夕顔の娘、玉鬘は苦難の流浪の果て
神仏のご加護でヒカルの知るところとなり、
養女の扱いを受け、一転しあわせな身分になるのですが...
ってところから、波瀾万丈となる。
学界としての定説とまではいかないが、
紫上系と玉鬘系の二つのものがたりのうねりが
巧妙に止揚するさまが、国文最高峰の所以
これを読まないなんて...
イタリアンに例えれば
上巻がアンティパスト、プリモピアット
中巻がセコンドピアット
下巻の宇治十帖がドルチェ
ドルチェはパスする考え方もありますが
デザートワインはやはり楽しむべきです。
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