2018年11月11日日曜日
日本国紀なる「ベストセラー」超斜読
売文右翼文士の歴史「書」なるものが、予約段階でベストセラーとは...
この手の手口は、ブライアンエプスタインのビートルズの
売り出しにも使ったし、アタシが昔の会社の先輩の随筆本を
紀伊国屋書店の週間ベストセラーに仕立て上げる際にも
使った古典的な手口のなせる技だろう。
今回はアマゾンの予約数だから、とりわけなんとでもなる。
近くのリアル書店で目次だけ...サラリと目を通して
パラパラと拾い見(読むに至らない)するに...
司馬史観と井沢の逆説史論の丸呑み換骨奪胎版!
これだけだと書評としてはあんまりですから、多少内容に触れると
倭国という言葉の意義の記述がありますが、
解釈が間違っている。
良い漢字とまではいわないがが、中華からすれば
周辺国の呼称としては最大限高く持ち上げています。
中華にとっては、蕃族はヒトザル扱いしませんから、
ニンベンの漢字呼称とは最高の待遇なの。
大東亜戦争なる表記
当時の大日本帝国の公式用語ですから、使って悪いとはいわない。
次の章が、敗戦と占領
終戦でないところの歴史意義に関心がある。
一般には、現場の軍人たちを得心させる為の
苦心の造語であるとされます
しかし、これからは戦さはやらない。
戦さは「終わった」のだ!
クラシックローマならば、ヤヌス門は閉じられた!
という積極的な宣言だと解釈する向きもある。
著者の意識は分からない。
とかなんとか...あとは面倒だからやめた。
買うなとも読むなともいいません。
手軽な通史ならこれでもウルトラ初級クラスにはいいかも
最後にこれだけは
正統保守を標榜するなら、日本國史が正しい。
もっと言えば、圀史だろうが、ここまでくれば、マイノリティ
.....
もう少しだけ
この「国史」には、参考文献の列挙がありません。
小説ならばないのが普通ですが、アカデミックを標榜する
ノンフィクション系ではあり得ない。
女史の著作のほうは、大部なまでに列挙されてます。
井沢逆説のほうは、本文に参考資料の引用記載があります。
しかし、一次史料は読んでいないようだ。
要するに、百田某は恥ずかしくて記載出来ないような書物が
参考資料だということ....かな?
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