2021年5月1日土曜日

怒鳴る度本再読

 怒鳴る度の四年間を語るこのノンフィクションは、約500頁のボリュームである。

正確に分量を測定したわけではないが、二割程度がチャイナウィルス関連の記述である事に驚く。

ウッドワードは、二番煎じみたいな著作を上梓したのはこのことを書きたかったということかな





どこでもそうだが、政治家に限らず専門家であっても内心と口先はまったく別の動きするようだ。

国民に不安や恐怖を与えてはいけないという「親切心」やら政治的な思惑とか証拠に基づく確実な事しか言うべきではないとか....

悲観的に考えているにも関わらず、口からは楽観的なことしか言わないのが本当に正しい行動様式かどうかには確信が持てない。

しかしそういう習性が一般的だという事は理解と解釈の妨げにはならないということは確からしい。


当時のメディアにしばしば登場したファウチ博士はCDCの所長ではなく「国立アレルギー感染症研究所」の所長だそうです。ふたつの組織の関係はよくわかりませんが、ファウチ博士は四十年近くその重責を担ってきた...には驚愕するしかない。

これらの組織の専門家の発信を受け止めるホワイトハウスサイドはNSCの補佐官であるが、事態の理解力は悪くなかったようだ。

2020年一月末の段階で「1917年のパンデミック」を思い浮かべていたと言われる。

さらにNSCの理解(あるいは直感または疑惑)は...


自分達だけが1917年の惨事を背負う気はさらさらない。

そうなれば経済を始めあらゆる面で不利になる。

そんな「邪悪な目標」があいつらにはあるのかも....


黒白はなんとも言い難いが、その後の展開を見れば、動機はさておき結果はそうなった....


初期の段階から感染対策組織のアクティビティはそう悪いものではなかったように思えます。

リーダーもそれなりに専門家の見解を尊重はしていたように思えます。

しかし、無神経で支離滅裂にやることなすこと口に出すことが猫の目的に錯乱する様では正しい理解も間違った行動を生むしかないってこと。

したがってリーダーシップの混乱が除去されれば、V字回復もあたりまえなんでしょう。





欧米のジャーナリストは、既に体系的構造的なチャイナウィルスの惨劇史の執筆を始めているだろうが、翻って倭国のジャーナリストは何をやっているのだろう。それどころではないということなのだろうが、かつては内務省がちゃんとした報告書を出した。

今どきはあてにならないし、公文書は改竄されることも知ってしまったが、何故にかくも惨禍が大きくなったのか?って未来のためにもちゃんと評価検証しておくですよ。



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