落語のときそば....というのは江戸前で、上方落語ではときうどん
たわいない初級落語なんだが、江戸の時制噺のマクラにはこれしかない(^^)
今と違って、不定時法だし一日の始まりも大体が「日の出」あたり。生活のリズムで一日が決まるってある意味で合理的。
今時の分秒単位のせわしなさとは無縁で、時刻の最低単位は今の30分。
小林賢章氏の著作を読むに「平安時代は定時法」だと書いてますが、アレレって?
そのうちじっくりと読んでみるが、いつから不定時法に変わったんだろう?
さて超簡単に説明するに...
一日を昼と夜に二分し、其々を六等分する十二時制方式が基本。
この十二に十二支をあてる。
子の刻は午後十一時から午前一時まで...とか
余りに大雑把だから更に細分化して半刻とか四半刻
おなじく時刻を告げる鐘の音の数に合わせたんでしょうかねえ...
九、八、七、六、五、四....が明け(昼間)暮れ(夜間)毎にリフレインされてこれまた十二時制
よく耳にする明け六ツって午前は五時から七時くらいの事
能の演目に「鉄輪」なるものがあります。
男に捨てられ嫉妬に狂う女人が、遥々と貴船神社まで呪詛の願掛けの為...
刻はもちろん草木もねむる丑三つ辺り
丑の刻は午前一時から三時の間。
この二時間を四等分した三番目あたりですから、二時から二時半ころです。
毎夜の悪夢に苦しむオトコは藁をもすがる思いで陰陽師安倍晴明に頼り、彼の神力で退散...といってもハッピーエンドじゃない。
足弱車の廻りあふべき時節を待つべしや
まず この度は帰るべし
いふ声ばかりは定かに聞こえて
姿は目に見えぬ鬼とぞなりにける
オンナに邪険すると後が怖いようで....
今回はひとまず退散するが、時節をまってまた来るからね....
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