三度炊く 飯さえ固し軟らかし....
魯山人の名言だとSNSで散見されますが、かくもこの世界は「めくら千人」
余計な注記
めくらは視覚障碍に対する蔑視表現とされますが「めくら千人」は知的愚昧の意味です。
本当は誰の狂歌なのかって何度もネタにしました。
けふは別の展開(同じことを何度も繰り返すのはそれこそ「めくら千人」だし惚けの始まり)
お米の調理方法は「蒸す・炊く」の二種類だったのは王朝時代の頃までか?
今時蒸すのは酒米か餅米。
普通に炊くのが当たり前で、それが「固粥」のこと。
汁粥は病人食の定番で、我が家のケメコ様もポンポンの具合が悪い時は梅白粥を所望します。
京の白粥 大和の茶粥
ヤクザ河内は 下衆のドロ食い
南禅寺門前の瓢亭
朝粥は白粥でした。
二度と行かへんわ!と毒づいたのはお値段が法外ということもあるが、やはり近畿の扇風機の裏側チベットあたりの「茶粥」でないと朝は始まらない。
河内のドロ食いは何か知りませんし、ヤクザとかゲスは、定型にするための修辞であり、一般的に斯様に言われているわけではない。
江戸時代は都会では白米の固粥を当たり前のように食べていたが、地方や田舎は、米、麦、稗粟のヒエラルヒー。百姓がまともに米の汁粥を食べていたとは信じ難く、麦や稗の汁粥だったように思えますが、茶粥文化圏のアタシだって食した事はない。
米の汁粥レシピはさまざま。
家庭の数だけあるようだ。まずもって水の分量。
アタシは自家米の量の十倍の井戸水を入れ一晩つけ置き翌朝に番茶を入れた茶袋と一緒にひとつまみ強の塩を入れ一気に炊く。
十倍の水とはかなり多めの部類ですが、辻留さんの料理本の茶粥の水の量もその位です。
子供の頃を思い出すに、悪気はないが子供は残酷。
貧しい同級生を囃すに「オンシャ(お前)とこのおかえさん(お粥さん)には顔が映るとか箸が倒れる」とか...つまり貧富が水の量に現れるということ。
あまりな水腹だと根菜系を入れて粥を炊く...
アタシは単にサラリとした方が好きだからだし、もっと好きなのは朝行商人から買い求めた落鮎を生けのままぶち込んだ香り茶袋。
鮎のない季節はさつまいもや焼き餅をいれるのも悪くない。
奈良で食べた茶粥にはあられのトッピングだったなあ
一時期茶粥は胃癌の元とか井戸水でピロリ菌とか....
アホらしい!
少なくともアタシには無関係だ。
しかし、ネット画像をお借りしてきたが、ロクな写真がない。
熱々の茶粥には漬け物が一番だが、梅干、沢庵、野沢菜風が悪いとは言わないが、最高なのは水茄子の一夜漬け❣️
最高のダイエット食。
一合のお米で一日もちますからエコノミーでも....
0 件のコメント:
コメントを投稿