大文学者のひとり...なんだと思います。
2011年に小説家として文化勲章の榮に輝く「珍しい」事例。今世紀は小説家の肩書で受賞したのはすべてメスザル...杉本、田辺、寂聴、河野、平岩(あと脚本家ですが橋田)
これからは男流作家と言わねばならないようだ。
しかし「文化の発達に関し勲績卓絶な者」を文化功労者のなかから選ぶことになっているが、文化功労者認定に関してはなにかとウワサが絶えず、ホンマに勲績卓絶かいな?という気がしてならない。
丸谷才一氏は芥川賞作家なんだが、さほどの作品を残したとは思えない。寡作の部類だからネームバリューある小説は一応読んだはずだが、殆ど記憶に残らないし、改めて読もうとも思わない。
彼が文化勲章受賞者に相応しくないとは思わないが、小説家ではなく文芸評論家ならば異論は唱えない。
後鳥羽院や新々百人一首は偉大だと信じて止まないし....実は彼は大のミステリーファンなのです。
まあこれだけ大衆娯楽本を耽読していれば、小説を書く暇はなかったに違いない。
まさしく、、片っ端から
三島由紀夫のようなミステリー大嫌いの耽美派作家もいますが、アタシのようにミステリー大好き耽美派読者もいるのです。
この評論集には、彼が取り上げた作家と作品一覧が索引としてついてます。
これをじっくり眺めるだけでも「傾向的」で、嬉しくなる。
本格派推理小説もさることながら、英文学修士らしく、ブリティッシュエスピオナージュがお好みのようだし、チャンドラーも無視しない。
アタシと同じでハルキの翻訳を誉めてますが、ハメットやヴァンダインはお好きではないみたい。
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