古くは...
春と秋
河豚と鮟鱇...
けふはそんなことじゃなくて、和歌(短歌)と俳句
優れるか?と問われれば「勝る」の意味次第だが、一般的には難易度からして和歌に決まっている。
どうしても世界の切り取り方が十七文字だと限界がある。
菜の花や 月は東に日は西に(蕪村)
対して...
東の 野に陽炎の たつみえて 返り見すれば
月傾きぬ(人麻呂)
比定するのも愚かだ。
良さの視座に違いがあるのだから優劣論争をしてもつまらない。
アタシだって俳句くらいはつくれるし、その前衛性(つまり独りよがり)には定評がある。
しかし、和歌は無理...写生的にサラリとは詠めるが...面白くもなんともないものが出来上がるだけで、ほぼ狂歌に近い。
子規の功績は誰でもサラリと読めば短歌になりますと素人歌人を元気つけた事
俳句は歳時記で季語を覚え込み、季語にまつわる俳句に親しめばなんとかそれらしくなる。
名俳句集なる書籍は稀だ。
それらしき歳時記さえ有ればそれに代替できる。
引き換え、和歌は勅撰集編纂の歴史に加えて、歌合とか....
名歌のアンソロジーは勅撰集に如かずとは言え
使い回しをしないから王朝和歌全体のアンソロジーは存在しない。
岩波文庫なんかで、ナンチャラ和歌集なんかを買うのは極私的にはつまらない。
棺桶には、この一冊だけを入れて貰うつもりだ。
清唱千首(塚本邦雄撰並びに超絶解説付き)
白雉飛鳥から安土桃山時代までの約一千年の定型韻文詩の大伽藍。
これがハンディサイズで廉価に手に入るのです
倭国はしあわせな国ですなあ....
0 件のコメント:
コメントを投稿