神武天皇以来百二十余代にわたる天皇家の系譜...なんて大それた事いいますが、最終的に確定したのは大正期のこと。
万世一系とか男系系譜なんてかなり疑わしい。
そんな「譫妄」めいたものに縋りつかなくとも、国家と国民に君臨する家系としては世界最古なんだから、それだけで充分世界から尊敬もされ羨望もされる。
欠史八代という歴史用語がある。
定説では(無論国体明徴派史学者は認めないが)二代目から九代目までの天皇は捏造であり、辛酉革命説に従い紀元前660年に神武天皇が即位し、年代の辻褄合わせの為歴代異様な長寿として算入されたとする。
竹田恒泰(明治天皇四世にして父親は元JOC会長)なるネトウヨ文化人がいる。
彼の天皇の国史なる書籍(まともな書店の歴史書の棚には百田某の日本国紀と同じくまず置いてません)をななめ立ち読みをするに....抱腹絶倒にも「二倍年暦やら四倍年暦」を持ちだして、欠史八代の実在説を展開していた。
一年の定義はさまざまあってもおかしくはなく、所謂「一年」を春秋の二年間あるいは春夏秋冬の四年間に換算する暦法の存在は知っている。
しかしマトモな文明国で使われた例はなく、未開の南方島嶼やらにはあるらしい。
とりわけ農耕民族に於いては天文観測に由来する一年や月の満ち欠けからの一ヶ月が生活の基本リズムであり、殊更に四半期や半年を一年にする事は不便極まり無い。
だからって欠史八代が「架空」とは断定しないし、征服した他部族の系譜を簒奪して家譜にインサートするのはありがちな事...ともあれ万世一系リレーの第一走者を神武天皇まで引き延ばすには史学的にはかなり無理があり、確実なところでは、継体天皇(26代)以降である。
それでも、、百代に及ぶ家系ってもの凄いことなんです!
To be continued
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