史家の亀井俊和さんの著作を読む。
真面目に書評をやるような柄じゃないから、非学術的に
騒乱や争乱は良く聞くが「擾乱」は珍しい。
入り乱れ騒がしいこととされるが、他の用例は知らない。ウィキには気象用語でもあると書いてますが、聞き及ばない。
加えて「観応」は北朝の元号。南北朝正潤論からしても、南朝元号を使い「正平の擾乱」と言うべきだが、、、
この時代は万世一系なんだが、元号は併立なんですよねえ。台灣政府も同じで、正統であっても地方政権だもん。世界は北京天動説だし、南北朝時代もよく似たもの。大部の一次史料が北朝元号で書かれていますから北朝元号に一定の地位を与えなあかんのかしら?
国内の至るところでいがみあいが起こり覇権争いで、、、といえば戦国時代なのだが、あれはあれ。
しかし、この時代は
征夷大将軍とその代貸の確執
嫡出子と妾の子の争い(或いは親子の断絶)
南朝と北朝の対立
政権内部の派閥抗争....とか他にもまだあったが略
多少大袈裟だが手のつけようのない混乱で、一時的には南朝が北朝に帰順したが、約束の不履行でまたまた皇統の分裂。
皇統の正統性が三種の神器の保持ならば、、、こんときに神器が何処にあったかよく分からない。そもそも中身を見た訳でもなく......
国営放送の大河ドラマならば、これ程壮大な、、、でもないが、裏切り表切りの痛快な世界はない。
90年代に太平記がリリースされたが、、尊氏をセンター(真田広之)対するは後醍醐帝(孝夫さま)なんだが、崩御まででお話は終わり。
なんとつまらないことよ
太平記の時代が本当に面白いのはこれから。
折角ですから、面白くなるストーリーの骨格をこっそり披露しましょう
主人公は佐々木道誉(かの太平記では陣内孝則)
大河ドラマでは多少の婆娑羅なファッションセンスで登場するだけ。
なんとももったいないから今回はセンターを張ってもらう
傍若無人が鎧着てあたりを睥睨しているようなさまだが、騒乱の時代は絶えず勝ち組に位置する才能なりふるまいが必要なんだからそれなりにバランス感覚が良かったのでしょう。
道誉こそ「太平記時代のフーシェ」
いやフーシェも末路哀れでしたから、更に上を行く。
位人臣を極め高禄をはみ、婆娑羅文化人として好き勝手をし、、、80歳くらいで畳の上で亡くなりまします。
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