意識高い系のハリウッドセレブを集めた、、正座をして鑑賞するような作品です。
紛らわしいタイトルなんですが「複数系」の水。
つまり大量の汚染水の公害訴訟映画。
アメリカンムービーには定番ジャンルであり、スリリングな展開と逆転の大勝利がお決まり。
しかし、こんなハッピーエンドは、、、多分あり得ないが、リアルにはあり得ます。
この映画ではデュポンが公害企業でテフロン素材製造の有害物質を故意に投棄した事で三千数百人のクラスアクションの提起に至るおはなし。
しかし「エリンブロコビッチ」で描かれたPG&Eとの訴訟では、賠償総額はその半分ですが、原告団はその二割くらいの数ですから、比較すればかなり苦い勝利だし.....
そりゃそうですよ。
資力のある大企業はとことん最終審まで争えばいい。
一審で原告団の大勝利!、、、なんてしゃらくさい。
原告代理人も含めて時間かけて兵糧攻めをすればそのうち折れてくる。
クラスアクションなんてギャンブルそのもの
この争いに於いてデュポンは公平な第三者による疫学調査結果を尊重する事に合意しながら、七年間にも及ぶ調査結果で多数の被害者が認定された為ちゃぶ台返し返し。被害者一人一人に対して被害不存在の訴え、、、、全て片付くには百年はかかる。
無論デュポン敗訴のオンパレードだが、被害者救済を考えれば、、、総額で六億ドルの賠償金とは言え被害者の頭割りだと哀しいほどの金額で手打ち
賠償額以外に生涯の治療費負担なんかもあったと思いますが、原告団は皆さん癌患者ですからどうせ長くは生きてはいない。
あの黒澤明の七人の侍のラストシーンで浪人のボスだった勘兵衛だとかように呟きます。
勝ったのはデュポンだ!
テフロン加工用素材は「安全な物質」に切り替わったことに今はなっています。
しかし、体内から排泄されることのない化学物質が未来的に安全かどうかは、、、アタシには判らない。
ちなみに、単数系だと、、、日本映画をリメイクしたホラー映画のことですが、アタシは興味なし
0 件のコメント:
コメントを投稿