前衛詩歌の世界では稀にある漢字だらけの俳句(あるいは川柳、、、にはないか)
三都それぞれに最下等な街娼をかように呼んだという事。吉原の公娼ならばオールナイトで数万から数十万(太夫ならば更に一桁あがる)からして、辻蕎麦の値段と同じと言われれば......社会常識は「安かろう悪かろう危なかろう」
エイズや黴毒は病気のうちには入らない
花散里と言えば多少ロマンチックだが、内実は「鼻散るか」
街娼ですから、野外営業。
手拭いで欠けた鼻を隠し、筵一枚が一刻の褥
雨も降るだろうし、人目もあるし、、、橋の下なんかが格好の営業場所。
かくして、、、ナンチャラの橋姫なんて
古来からの橋姫伝説も近世以降は風俗の世界と化したのです。
橋姫とはさまざまな伝承がいりまじり、、、
橋の守り神
嫉妬の果て橋に巣喰う鬼女
橋が愛し(はし)に転じた悲恋話
鴨長明(歌学者にしてロクな歌がない歌人)が無名抄で罵詈雑言を浴びせ倒した畢生の達磨歌(手も足も出ない)
深けるのは夜であって風ではない
かた敷くのはさむしろで月であろうはずがない
しかし、かの狂言綺語の故に橋姫和歌本歌取りの最高峰だと、、、アタシがいっているだけ(でも新古今収録歌)
元歌は古今和歌集詠み人知らず
さむしろに衣かた敷き今宵もや
われを待つらん 宇治の橋姫
ことの経緯からして貫之の代作ではなくて本当に伝唱歌だと思います。
宇治あたりの寒村陋屋に侘しくオトコの来訪者を毎夜待つ深窓の令嬢、、、とかなんとか
そうです!源氏宇治十帖なんかをイメージしますが、別に大君も中君も薫クンを愛してるわけでもなくて、財布君でしかない。オカネも着物も欲しいけどアンタひとりが邪魔なのよ(^^)
この錯覚なり勘違いの悲喜劇が物語のキモだし、匂宮に横取りされるのも当然だ。
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