台風が来そうだし、、、、野分(台風の古称)イメージの和歌でも....
カバー写真は埃除けの包装紙
百人一首の「むべ山風を嵐」なんて、、今ならば短歌じゃなくて狂歌に過ぎない。
あの時代だと諧謔歌と言うジャンルかな?
吹きしをる
四方の草木の
裏葉みえて風に白める
秋のあけぼの
作者は、永福門院内侍
伏見天皇の奥様の侍女にして歌友。
永福門院は王朝詩歌の世界では女性としては屈指の存在ですから、そのお仲間ともなれば、相当なもの。
この玉葉和歌集収録歌で「裏葉の内侍」なる雅称で名を残した(実のところ雅称で歌史に名をなすのは超一流じゃない)
葉の白い裏側を謡い、裏に「恨み」をかけるのは常套手段ですが、三句目をあえて字余りにし四句目の秀句表現につなげたのが工夫の跡。それが無ければ、、、
歌壇の保守本流からは嫌われた多少前衛的な京極派らしい歌風
実に素晴らしいが、玉葉和歌集ってこんな歌ばかりなのよ。
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