グリコだけじゃないことが分かった(^^)
2018から19年のミステリーベストを総取りした作品。他にろくなものがなかった可能性を否定はしないが、、、たしかによくできている。
上下二巻揃えの体裁はあまり好きではないが、この作品だけは、その体裁が必須。
イギリス田園地帯の小さな、、、ミスマープルが住まいしてそうなビレッジ。
十数年前に下の子が事件とも事故とも判然としない溺死。その母が家政を手伝う城館で転落死。暫くして城館の主人が斬殺される。
そこにエルキュールポワロを彷彿とさせる名探偵登場。彼は不治の病で余命は幾許も、、、最期の事件として取組む。
小説は唐突に尻切れトンボとなり、下巻へ
その「カササギ殺人事件」の編集者が、最終章の行方を追う。消えたのか元々なかったのか??
困惑する中、その作者が転落死.....
明らかにアガサクリスティへのオマージュですが、それだけならば月並み。
実は、映画ではよくあるバックステージ形式。
読者はミステリー小説の謎解きに頭をひねりながら、そのミステリー小説の顛末を追いかける編集者のミステリードラマも楽しむという二重構造。
その二つの物語の一癖ありげな登場人物はそれぞれに相似系であり、それぞれが折り重なるように結末を迎える。
湯川学教授ならば、、、
さっぱりわからない....が、実に面白い
むろん作品の出来はガリレオシリーズをはるかに凌駕します。
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