この名フレーズで洛陽の紙価を高めたのだ。
しかしなあ。
故事成句が良い例だが、本来の意図から逸脱したイメージだけが一人歩きする事がママある。
正確な翻訳文は以下の通りですから、必ずしもロマンチックだけではない。
歴史とは、歴史家とその事実のあいだの相互作用の絶えまないプロセスであり、現在と過去とのあいだの終わりのない対話なのです。
我々(歴史マニアの有無を問わず)は史書(歴史本)を通じて「歴史」と向かい合う。史書は歴史家の手により作られる。つまり過去の事実から歴史事実を取捨選択するのは歴史家。
大胆に言えば、史書に書かれている歴史的事実とは、歴史家の「判断」であって「事実」そのものではない。
歴史を学ぶ(過去と正しく対話する)為には歴史家を学ぶのが先決だし、その歴史家の存在の背景も理解しなければならない。
でないとファンタジーに過ぎない雑書を史書と勘違いしてベストセラーになったりもする。
国体明徴史観だから非難しているのではなくて、苟も社会科学書なんだから、脚注、補註、参考文献が明示されて然るべきだが、皆目、、、、(^^)
書肆の店員がまともなら、歴史書コーナーにローマ人の物語が並んでも、日本国記や天皇の国史があろうはずがないし、実際は多くのリアル書店はそうだった。逆説の日本史も多少それに近い。
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