2022年9月9日金曜日

歴史とはなにか(3)

 歴なる漢字は異字体であり、正字は「歷」だと!

浅学菲才ですから当然知らなかったが、人名漢字としてはレジストされてますし、漢検一級レベル程度と言われれば、、、


シュンとしているだけならばアタシらしくないから、そんじょそこらに書いていない事を語ろう。

何故に「歴」なる異字体が生まれたのか?

清朝の頃乾隆帝の名前の忌諱として使われ始めたらしい。歷も歴も意味は同じで「過去の出来事」を意味します。

歴史なる言葉は、外来のHistory を明治の先人達による漢字化ではなく清朝の頃から使われていた。

本来的には歷だけで歴史を意味し、史とは「記録する人あるいは記録したもの」のこと。

つまり、歴史とは過去の事実を記録したもの、記録した人にフォーカスをあてるべきだというカー先生の見解そのものを「歴史」なる専門用語が表しています。



歴史の研究(お勉強)で大事なことは「何が起きたか?ではなく何故起きたか?」だと言われます。

前者だけならば統一テストでは良い点は取れてもそれ以上にはならない。

しかし、ことはそう簡単ではない。

クラシックローマは何故に衰亡したのか?

ギボン先生の浩瀚な「ローマ帝国衰亡史」は結局は


ゲルマンの野蛮さ

キリスト教の信仰の勝利


が解答だといっているにすぎないが、その論証にあんだけの「何が起きたのか」の記述が必要だった。

しかし、塩野女史の見解は必ずしもそうではない。多くの「何故」の中でも、、、女史がヒカリを当てたものは多少異なる。


なんでも「答え」を書いてくれると思われても困るから、自分で女史の著作を読んでください。

分量だけ言えばギボンの著作より大部だが、遥かに読みやすい。

そして、僭越ながら過激歴史分析屋の見解を披瀝すれば、、、


ロジスティックシステムの崩壊、、、こそがローマ帝国衰亡の真因である



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