2019年1月4日金曜日

石油食糧交換プロジェクト



湾岸戦争から、イラクのフセイン政権崩壊までの間
経済封鎖で困窮するイラク国民支援活動が国連の手で行われた。
イラク原油と民生用食糧や医薬品の交換を国連が
直接行う事業累計規模650億ドルの巨大な「善意の」プロジェクト

国連とか国際組織というだけで畏敬の念を持つものではないし、
所詮は、外交という謀略の中で魑魅魍魎が徘徊するんですなあ。
戦争犯罪は分かりやすいが、その裏の平和や善意な衣を被った
事象は分かりにくい。
真相は明らかになったとは言い難いが、賄賂や使途不明金、
帳簿上の違算なんかで金流の三分の1位はよく分からない。
キーマンらしい国連の事務次長は逃亡中
国連も第三者の内部調査は受け付けていない。
つまり、誰も真相が明らかになる事を望んでいない。
因みにこのプロジェクトはクリントン大統領の提案である。
彼が黒幕だとまでは言わないし、どんな悪事も最初は
善意の気持ちから...ってよくある事。

しかし、不明金のある部分が、フセイン周辺から
ISの活動資金となったと言われると、事は穏やかではないし、
ありもしない大量破壊兵器をめぐる侵攻劇だったのかなあ?
騒乱のドサクサで大量の文書類の散逸もあった...らしい。


お話は、幼い頃にベイルートの大使館爆破事件で
外交官の父を亡くした理想的なヤッピースタイルの若者が、
くだんの事務次長の補佐官となりプロジェクト遂行を...
謎の通訳(実はクルド独立派のメンバー)が絡んで
プロジェクトの実相に迫っていく。
実は前任者は真実を掴んだことで暗殺されたのだった。

天網恢恢疎にして漏らさずって言いますが、
巨悪が滅びた訳ではない。
まあ、大きな政策やプロジェクトで巨大な資金が動くと
ロクな事はない...のは確かな事だと...そんな事は今更でなくしっている。

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