2019年1月29日火曜日
くにの形
くになる漢字は....
国(常用漢字ですが、俗字)
國(正字です!)
圀(たった17しかない則天文字のひとつ)
ほかにも有りますが、あまりにマニアックなので略
軽重や優劣はないはずですが、
やはり、正字が格上かしら?
かまえの中は、
戈(武器ですから防衛力)
口(ズバリ国民)
一(地平転じて領土だと)
の言われます。
けだし、国家を成り立たすモノの寓意。
なかなかに含蓄深い。
一方でかまえの中が「王」なのは、分かりやすい。
言い換えれば統治システムとも言えます。
東大寺の正式名称は、金光明四天王護国之寺
あちこちには別称と書いてますが、東大寺こそが別名
近世の頃倒壊した西大門が正門であり、
その勅額(聖武天皇の直筆で、扁額のみ残り国宝)
には「王」と書かれています。
紛らわしいのですが、
正確には、かまえの中は玉ではなく王です。
扁額の写真を見る限り王としか読めない。
常用漢字を制定する際には、
非武装なんだから國は不味い。
主権在民だからかまえに王の俗字も不味い...
とかなんとか民主的な国語学者が言ったんでしょう
なもんで、同じ俗字のかまえのなかが玉を選んだのです。
実は、かまえの中が民なるくにと言う俗字も有りますが...
そこまでの知見がなかったのだ(^.^)
この頃には、既に則天文字はありましたが、
何故に正字でもなく、聖数の八を意味する則天文字を
使っても良かったが、これもまずい(後述)
かつて則天文字の存在を教えてくれた組員先生曰く
則天武后(武則天と言うべきらしい)が、
くにの中が「惑」うのは良くないと考えて、
あまねく地上をあらわす八(四方八方)の意味を込めて
圀の文字を作った....
説話としては正しいが「或」の解釈に誤解がある。
或と惑をいっしょくたにするのは大胆すぎる。
あまねくこの地上全体がクニとして囲われるって
気宇壮大な中華思想の表明を武后は言いたかった!
まあ、どの字を使ってもかまわないが、
小島小国の民草としては、圀はやり過ぎ
高御座が八角形くらいはいいが、自分の名前に
圀をつけるなんて、夜郎自大もいいとこだ。
水戸光圀は、元服時は光国だったが、
五十を過ぎて改名しています。
諫言の声はあったでしょうが、やりたい放題の名君だから
聴く耳を持たなかったのでしょう。
かまわない...といいつつも「国」はあまり良くない。
将棋の世界では、
上手が王将で下手が玉将を持つんだよねえ。
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