2022年7月30日土曜日

恐ろしい蜥蜴を愛づる人びと

 平安期の短編集、、、堤中納言物語。

どってことない説話ばかりで、、、唯一「虫愛づる姫君」なる風変わりなおはなしだけで知名度を保っている。
蝶愛でるも虫愛でるも同じようなものって言われればまあそうだが、しかし「恐竜」に興味を持つって如何なることかしら?
恐竜というが、ラテン語の「恐ろしい蜥蜴」に由来するのが一般的な呼称。
ジュラは、この恐ろしい蜥蜴が食物連鎖の頂点に君臨した時代の地層で有名なフランスの地名に過ぎないそうです。



この人気シリーズも六作目になりました。

興収合計で60億ドル強。当たり外れもありますが、全体としては製作会社の屋台骨を背負ってくれる孝行作品。

最初の頃のテーマパークでのサスペンスホラーから昨今はお話しが高尚になり、遺伝子組み換えやら環境破壊やら、、、ヒトザルと恐竜の共存問題まで。


だかが娯楽なんだから、肩に力が入りすぎです。

絶滅したはずの恐竜が存在する、、なんてプロットを考え出したのは誰だ?

多分ですが、シャーロックホームズで名を馳せたコナンドイルの「ロストワールド」

主人公は作者と同じくエジンバラ大学出身のチャレンジャー教授。

アマゾンの奥地に恐竜の生息地があるって設定。

読んだ記憶があるものの、中身はあらかた忘れた。

かような人外魔鏡ものは、小栗虫太郎の折竹孫七シリーズに如かず。



彼は時局柄晦渋なミステリーを書けなくなり、秘境冒険譚に転向し、軍部のお先棒を担ぐスパイでもあるって設定

しかし、キテレツな生き物は登場しますが、人気の恐竜はそのカケラもない。

たぶんですが創作過程時期に於いて恐竜(化石)は倭国内では一般的でもなく知名度も薄い。

戦前には化石が発見されたこともなく、最近ですよ。あちこちで化石のキレっぱなしが見つかり、恐竜博物館や恐竜学部まで、、、

時代は変わったんだから、とやかくは言わないが一体何を学ぶのかなあ。

本気で恐竜を学ぶならば海外だと思うが、、、


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