あえて作者名を書くのは衒学ではなくて修辞上必要だから。
かのダンテの「神曲」の厳密な文理的倭訳は神聖喜劇である。
それが何故に「神曲」なのかは、、、よく知らないし、今日の本題ではない。
文芸としての完成度の高さはダンテに匹敵するが、あまり知名度も高くない「呪われた大傑作」である。文庫版で楽しく読むのも良いが、最良の読み方は「漫画版」
なんせ、絶句するほどのマンガにあるまじき文字数の多さ(^^)
まずストーリーのアウトラインは次のような
軍隊内務班なる「真空地帯」において、知性と論理対没個性的不条理世界とのアルマゲドンが始まる
とまあこんなおはなしなんですが、幾多の知的闘争の白眉が、、、
知りませんと忘れました論争
警察組織の失態はかずあれど、、、ボクシングの世界で「奈良判定」なる言葉があるように、警備公安の世界では「奈良警備」が語り継がれるに違いない。
しかし、どう語られるかはこれからの「検証と桜田門文学」次第。
この「論争」はこの小説を読む以前に、、、、多少強固な官僚機構的な組織の一員だった体験から皮膚感覚的に理解していた。
組織は間違いを犯さない、、ことになっている
間違いを起こすのは下士官兵である。
前衛政党に於ける「無謬のパルタイ」もまた然り。
この「理屈」の全国民的刷り込みが為されたことの確証は、、、かの八月十五日の宮城前の玉砂利に正座する臣民たち。
曰く、、、わたしたちが悪いのです。努力がたりずに宸襟を悩ましてしまいました。
申し訳ありません
あほたらしいが、呪縛としてまだ生き残っている。
知りませんとは、そんなルールの存在を教えて貰っていないと言う事。ルール違反の真因は教えていない方にある。
忘れましたとは、教えられたんだけど、、、馬鹿は健忘症サイドにある。
要人警護の要諦は知らないが、まずプリンシプルがあり、その原理原則に従いプランニングがなされて、それが用務令に従い動作する。
つまり、原理原則に間違いはあってはならないし、仮にあれば、責任は警備部トップに及ぶ
計画書にも間違いはないことにしたい。組織を護るとはキャリアを守る事。30万人の組織を動かすのは六百人のキャリア官僚。キャリア即是組織、組織即是キャリア
あの本部長は年齢的に警視監ではなくまだ位階は警視長みたい。なんせ警視監は定員は40名くらいですから、小規模県警は軽いポスト。
貫目軽いから詰め腹切らされて、、、早晩「老後」が始まるかも
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