アガサクリスティの名作が「検察側の証人」
映画化された際には、オスカーのノミネート多数で日本語タイトルは「情婦」。
オリジナルが堅苦しいと思ったのでしょうが、ちょっとひどいですねえ(苦笑)
ワイルダーらしい作りだし、あの大根役者の数少ない名演。
しかし、時代が下れば「検察側の証人」というニューミュージック系の傑作が生まれます。
さだまさしさんの名曲を指折っても、絶対に五指に入る!!
聴いて歌詞を味わい、何も思わぬわけが無い。
稀代の才女は、それらの名品へのオマージュなのか・・・・・「情婦の証言」(中島みゆき作詞作曲)
なかなか含蓄深いタイトルです。
あちこち探しても、この曲の創造秘話が語られていませんが、
さ全体感からしてそう考えるのが一番ふさわしい。
思う思わないは勝手だが、思わない方とは、出来れば同じ空気は吸いたくありません。
残念ながらへたくそなカバーしかありませんが、ないよりもましだし、
歌詞くらいはカトペしてもいいが、たいていはコピーガードがかかっていますのであきらめて、カラオケバージョンで・・・・
因みに、検察側の証人(witness for the prosecution)は、ずばりな硬質な和訳です。
さて・・・
検察側の罪人
雫井なにがしのリーガルミステリー本。
珍しいといえば検察庁が舞台だということで、多様な法曹関係者があまた登場します。
検事がセンターを張るのは「あかかぶ」や「検事霧島三郎」とか前例がありますので、珍しいといっても相対感のはなし
思わせぶりなタイトルですが、コンテンツは、タイトルそのものスバリ!
文芸の歴史に残る「タイトル」を剽窃した割には、中身がねえ・・・・
警察官はともかくも、東京地検の検事が殺人犯なんてまずないだろうが、
そこに至るまでの展開が雄大でも説得的でもないのです。
そうはいっても魅力的な脇役はあまた登場します。
検事に拳銃を斡旋したダークサイドの男は、絶対に口を割らないし、
冤罪事件専門の著名人権派弁護士は嘯くのですよ
正義は金になる・・・・・
たしかにそうだ。
弁護士とはいえ、カスミを食って生きているわけじゃないし、大規模集団訴訟って実のところ美味しい訴訟ビジネスなのです。
映画が原作以上になることもあります。
たいていは原作がお粗末な場合(^^)
主演のタレントさん達が、必死のプロモーション中
初秋の大作だそうです。
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