2018年8月30日木曜日

澁澤龍彦が選んだ女たち




全集を揃えてもいいと思っている文士のひとりだが、
あまり話題にはしない
猥褻事件に関する前科者である事が理由ではない。
そんな澁澤にエッセイの連載を依頼する化粧品会社のPR誌とはセンスがいい(^^)

女たちのエピソード

古今東西の24人の女性が取り上げられているが、
澁澤らしく傾向的。
一応全員知っていると豪語したいが、ローラモンテスは知らない。
まあ品行方正だからかなあ(^^)

赤門仏文科卒らしく西洋とりわけフランス系に偏している。
定番の

マリーアントワネット
ジャンヌダルク
ジョルジュサンク
ポンパドール夫人

依頼元の意向だろうが、人選も内容もお手軽です。


中国は、王昭君だけ
傾国の悪女には事欠かない割には適当。
蛮族に売られていく薄幸の美女なんて澁澤好みじゃないはず。


翻って倭国は、

ガラシャ夫人
和泉式部
建礼門院徳子

和泉式部は月並みです。
レディムラサキでも清少納言でもない理由がくどい。
戦国期のガラシャ夫人はいいとしても、院政期で選ぶなら、待賢門院でしょう。


この手のお手軽本は「なぜ彼女を外したのか?」に興味があるのです。
とは言うものの、知名度のない女性ばかりでは大衆人気を呼ばないから、
勝手気儘ではダメだ。
ギリギリのラインが難しい(^^)
って事で、何故選ばなかったオンナ達を思案中。




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