2018年8月17日金曜日

ジュリアスシーザー



芝居もお客様が入ってナンボ
シェイクスピアも、興行の配慮からかようなタイトルにしたに違いない。
タイトルにも関わらず、シーザーは、三場面(一度は亡霊で)にチョイ登場
主役はブルータスであるが、その名前じゃ入りは絶望的(^^)

どれも観てませんが、原作は三度映画化されてます。
50年版は配役の確認が出来ません。
53年版は
ジュリアス・シーザー - ルイス・カルハーン
アントニー - マーロン・ブランド
ブルータス - ジェームズ・メイソン
カシアス - ジョン・ギールグッド
あまり有名でないシーザーですから、本当にチョイだ。
70年版だと
マルクス・アントニウス:チャールトン・ヘストン
マルクス・ユニウス・ブルータス:ジェイソン・ロバーズ
ガイウス・ユリウス・カエサル:ジョン・ギールグッド

思うに、いずれもアントニウスをセンターにしているようです。
原作の白眉は、ブルータスの暗殺の正当化弁明と
アントニウスのシーザー追慕賞賛演説(テロリストを人格高潔と称えつつ)
そして雄弁に右顧左眄するプロレタリア
口舌の戦いはアントニウスの勝利に終わり、
内戦もブルータス一派の惨敗。
ハリウッド映画ですから、主役は勝組でなければならない。

そしてテロリストはどこまでいってもテロリスト
美しきテロルの魂なんてただの文学表現に過ぎない。
ローマ共和制の守護なんて大義名分如何で免責されるものではない。

救国の英雄と称して彫像までつくって持ち上げるような
国家があるみたいだが、国恥的行為だとはやく眼を覚ますことを
願ってやまない。


ちなみに、蜷川シェイクスピアですが、
阿部寛がブルータスを演じたようです。
映画ならばある程度自由設計がききますが、舞台はそう大胆になれない。

しかし、こんな大胆な舞台もありました。
映画的にも素晴らしい!



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