2018年8月21日火曜日

エルロイという狂犬



馳星周なる作家さん
デヴュー作が直木賞候補
さすがに受賞はしなかったが、芥川賞と違い中堅どころが対象の
文学賞のはず(ルールの上では新人でも構わないが)
芥川賞が劣化していることは知っていたが、
直木賞までも...と世を儚んだものだ。

だれでも分かることだが、ジェームズ・エルロイの模倣である。
ロスを歌舞伎町に置き換えただけ。
ありがちな事だが、デヴュー作が頂点
いまや鳴かず飛ばず。

あの手の暗黒小説を読みたければ、本家の作品が大半
文庫で出ている。
LAコンフィデンシャルは映画化もされ...
アカデミー作品賞確実だと誰もが思ったが、スタジオの政治力に負けた。
ふたつ並べられてもタイタニックの方を見ようとは思わない。
しかし、キム・ベイジンガーにオスカーを
ラッセル・クロウを一躍人気スターにしたからまあいいや。


模倣と言いましたが、決定的に違うのは舞台設定のリアリズム。
周知の人物や事象を背景に隠されていたのであろう知られては困る
事実もどきをそれらしく当て嵌め、新しいピクチャーを見せつける。
ここまでやっても誣告にも名誉毀損にもならないのは
良い国だ。
警察の腐敗くらいならまだしも、政治と犯罪の癒着なんかをテーマに
あることないこと描き散らせば...
ある日浴室で心臓麻痺とか交通事故とかはたまた崖から転落...
最近エルロイの近況を聞かないものでてっきり
でもまだ生きてるみたい(^^)

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